青き月光の下で2［妖怪ウォッチシャドウサイド］

57話 ページ15

ガサッ


アキノリ「なんだ？」


背後に木が揺れる音が聞こえると、私達は後ろを振り向く。


A「…妖気が強くなってる！」


その瞬間ドッグマンが現れ、ケースケに向かって拳を振る。



アキノリ「こいつがドッグマンか！」


ナツメ「でも、どうして現れたの！？」


ケースケ「た、たぶんドッグマンはお笑いとかダジャレとかに引き寄せられるんだよ！」


怜奈「お笑いにダジャレ？なんで！？」


ケースケによると、さっき襲われた２人はダジャレを言い合っている時にドッグマンが現れ、電気屋ではテレビにお笑い番組が流れていた時に現れたことから閃いたらしい。


トウマ「なるほど」


アキノリ「お笑いに引き寄せられる妖怪か！」


ナツメ「すごい、冴えてる！ケースケじゃないみたい」


ケースケ「なんでやねん！」


ケースケがツッコミをした瞬間、何かに反応したドッグマンが私達に向かって拳を振ってきた。


アキノリ「今のって、もしかしてツッコ…


ガシッ


怜奈「だぁああ！！！殺されるぅうう！！！！」



必死に逃げ回るナツメ達に、怜奈はついていけなくなったのか、アキノリにしがみつく。


ほぼおんぶ状態で逃げ回るが、そんなことをいちいち考えてはいられない。


ナツメ「そろそろ、怜奈ちゃん体鍛えた方がいいんじゃない！？」



アキノリ「だよな！！さっきから、しがみついて逃げ回ってるけど、怜奈って案外おも…



怜奈「ハァ！！？テメェなんか言ったか！！？」



アキノリ「なんでもないですっ！！！」



私達は逃げ回るのをやめて、ドッグマンの方を
向く。



怜奈「それよりも、私達も何か対抗しなきゃ！アキノリくん、アーク出して！」



アキノリ「よし！ナツメ、オレのアークを！」



アキノリは自分のアークをナツメに放り投げる。



ナツメ「召喚！」


［ ライト ］



ナツメ「私の友達、出てこいチャーリー！」


妖怪ウォッチが光り出し、ナツメの影から
チャーリーが出て………







こない。




ナツメ「あれ？」



トウマ「妖怪が出てこない？」



怜奈「今日って定休日なの…？」



アキノリ「妖怪に定休日とかあるわけないだろ！」



「お待たせしました〜！」



チャーリー「チャーリー…ただいま参上！」


召喚されたチャーリーは、アキノリの自転車に乗りながらやってきた。


アキノリ「チャーリーがチャリに乗ってきた…つかそれ、オレのチャリ！！」

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