299話 悲しみの踊り ページ42
*
クルクルと踊りながらサキは町を駆けていく。
そしてついに横断歩道まで差し掛かってしまった。
怜奈「サキちゃんッ!!」
必死に呼び止めるがバレエシューズはサキの体を操り離さない。
その瞬間、横断歩道の信号がチカチカと点滅し赤色に変わった。
向こうからは大型のトラックがこちらに向かってくる。
バレエシューズの意のまま、サキは横断歩道を渡ってしまった。
その直後、トラックが勢いよくサキに向かってくる。
ナツメ「サキーッ!!」
ナツメは力の限り叫んだ。
もうダメかと思われた刹那、
ミッチー「ミッチージャーンプッ!」
華麗に登場したミッチーが気絶したサキを抱きかかえてトラックとの激突を回避した。
速やかにミッチーはバレエシューズを脱がせてその場に捨てた。
ナツメ「ミッチーありがとう!」
ミッチー「お安い御用です」
ミッチーのおかげで災難は無事に潜り抜けることができた。
その時、背後から女性のすすり泣く声が聞こえてきた。
「“ ……うぅ……邪魔をするな…。
その子は私のパートナーなのに…… ”」
早々にトウマを倒したのか、戦いから逃げてきたのかはわからないがピンクガウンおばさんはすすり泣きながらナツメ達の前に現れた。
トウマ「気をつけるんだナツメ、怜奈!
意外と手強いぞ!」
肩を押さえながらトウマは駆けつけた。
その直後、ピンクガウンおばさんの姿が変化し、不気味な海藻の化け物になった。
「“ その子を返せぇえッ!! ”」
海藻になった自身の手を伸ばしてナツメと怜奈に向かって攻撃する。
間一髪のところで交わすと、後ろにいたトウマはオーガを使って加勢した。
トウマ「憑依、幻魔弁慶!」
弁慶に憑依すると、勢いよく海藻の妖怪に突進する。
しかし、海藻の妖怪は再び自身の手を伸ばして弁慶を攻撃した。
その時、
「メカブちゃん!」
そこには2人の小さな海藻の妖怪とアキノリとアヤメがいた。
海岸の洞窟で泣いている妖怪とはこの2人の海藻の妖怪、ワカメくんとコンブさんだったのだ。
彼らは海藻系ダンスユニットを組んでおり、いなくなったもう1人のメンバー、メカブちゃんを探してあたのだ。
失踪したメカブちゃんのことを思い、2人は海岸でずっと泣いていたらしい。
つまり、今ナツメ達と戦っている不気味な海藻の妖怪こそが彼らの探していたメカブちゃん本人なのだ。
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れいな(プロフ) - ミアさん» リクエストいただきありがとうございます^_^今後の展開とともに検討してみたいと思います。夢主がカイラを好きになったという展開があれば2人の関係が進展してるみたいでいいですよね^_^皆さまにとって良い作品になるように考えさせていただきますね^_^ (2019年2月19日 23時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き。それにカイラとの婚儀のことも気になります! (2019年2月15日 12時) (レス) id: cce959435c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます!そこで提案があります、『怨みのバレンタイン』で日頃の感謝を込めて蛇王カイラにチョコを作って贈るっていうのはどうですか? (2019年2月15日 1時) (レス) id: 6222c85396 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - はい!これからも楽しみにしてます! (2019年2月10日 18時) (レス) id: c20dfe3b9e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» お話は大体まとめて更新することが多いので、時間はかかりますがお待ちいただくとありがたいです。これからもよろしくお願いします^_^ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2019年1月7日 21時