229話 水 ページ11
＊
オババ「これは一体どういうことじゃ！？」
オババの声に怜奈達は一斉に目を向ける。
なんとコマじろうのお墓の下に穴が開いていたのだ。
オババ「まさか、コマじろうが墓から出てきたとでも言うのか！」
怜奈「なんかゾンビみたい…」
もしや今になって妖怪になって姿を現したのかもしれない。
かなりの遅れスタートだが充分あり得ることだ。
トウマ「ここは僕が」
そう言うとトウマは妖怪ウォッチオーガを使って義経を呼び出した。
コマじろうが残した痕跡を彼の力を使って辿っていくのだ。
義経は自身の妖気を操り、目には見えないコマじろうの痕跡を見えるようにしていく。
すると墓の穴から続いていく光の道が現れた。
コマさん「この先にコマじろうが…」
怜奈「とにかく行ってみよう」
この光の道を辿っていけばきっとコマじろうに会える。
そう思い足を運んだのはいいものの、コマじろうがたどり着いた場所には《 ある共通点 》があった。
怜奈「林周辺の池、サクラシーサイドモール、そして川…。
最終地点も池…」
怜奈は腕を組みながら考え込む。
義経は役目を果たし、憑依を終えた。
怜奈「…水辺ばっかりだね」
確かに、コマじろうがたどり着いた場所は全て水があるところ。
なぜ彼は水を求めるのか。
するとアキノリは考察を立てた。
アキノリ「おそらくは、妖怪になったばかりのコマじろうは水を求めていて、いくら水を飲んでも喉の渇きはおさまらず、人間の血を食らう化け物に変貌してしまったんだ…」
アキノリのいつもの考察に、ケースケは「ヒィイイッ！！」といつものように声を上げる。
怜奈「そんなわけないよ。
アキノリくんの考察が当たったことなんて一度もないし」
ブンブンと片手を振る怜奈にアキノリはムッと口を尖らせる。
アキノリ「いいや、俺達はコマじろうの最初の犠牲者としてここにおびき出されたんだ！」
怜奈「もう…。
ケースケくんが可哀想でしょ」
というか彼はケースケを怖がらせる為にこんなことを言っているのかもしれない。
その一方、コマさんは必死にいなくなったコマじろうを探す。
コマさん「いるのか、コマじろう！
出てこい！」
その直後、ものすごい勢いで何者かが近づいてくる音が聞こえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます^_^まだまだ拙いところもありますが応援よろしくお願いします！ (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とても面白いです！はまりました！更新頑張って下さい！ (2019年1月7日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» 教えてくださりありがとうございます^_^助かりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 256話に『糸』が『意図』になっていますよ。 (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - お願いします。自分的にその方がバランスがとれるので。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 3c04b56287 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいな | 作成日時：2018年12月30日 22時
