血繋 ページ11
「一虎はまだあいつのところに行っているのか。」
「いいえ、学校には行っているけれど。それ以外は部屋に引きこもってて。やっぱりAに一虎ともう会うなって…一虎を引き離してっていたのが間違いだったんじゃ…」
「あ？お前ふざけんなよ、チッ」
「ごっごめんなさい…」
ガチャ
「おい、母さん、父さん…それどういうことだよ。」
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学校に行っても、帰ってきても姉ちゃんがいない生活は辛かった。あの日いつも通り姉ちゃんに会いに行ってたわいもない話をしていつも通りこの家に帰る…予定だったのに。拒絶された。
ウザイって。俺は姉ちゃんの弟じゃないって。ずっと俺と一緒にいるのを我慢してたって。俺の事を…嫌いって。確かにそう言った。そう言った姉ちゃんはすごく辛そうに顔を歪めて俯いていた。その言葉を信じられなくて。つい言ってしまった。
「俺も嫌い」
嫌いじゃねぇ。好き。大好き。愛してる。
俺たちは血の繋がってる姉弟。愛し合えねぇんだ。そうやって自分に言い聞かせて過ごしてきた。
でも違った。
「おい、母さん、父さん…それどういうことだよ。」
「…なんでもない、部屋に戻れ。」
ゴッ
俺は初めて父親を殴った。
「早く言え」
自分でもびっくりするぐらい低い声で声帯を震わせた。
あぁ俺怒ってるんだ。
「…っ、わかった…。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それ、ずっと黙ってたのかよ。姉ちゃんだけに背負わせてお前らは責任から逃げようとしてたのか。クソだな。」
そこからはひたすら走った。なんにも知らなかったとしても姉ちゃんを突き放した罪悪感と同時にホントの姉弟じゃなかった。愛しあってもいい関係だったとわかった時の幸せ感。胸が溢れそうだ、、。
向かったのは姉ちゃんの家ではなく、
俺たちの日常の一部のあの場所へ。
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あんず - 一虎あああああああああ (2021年11月6日 17時) (
レス) @page24 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
いふふぁん(プロフ) - 一虎しか勝たんさん» どーぞお呼び下さいっ！一虎しか勝たんはマジで分かりますww (2021年10月19日 21時) (レス) id: 0846e920cc (このIDを非表示/違反報告)
一虎しか勝たん - んーいふふぁんさん神とお呼びしてもよろしいでしょうか？ (2021年10月19日 20時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いふふぁん | 作成日時：2021年10月11日 20時
