君のいない世界 (ページ1)

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大野さんがこの世を旅立ってから、1週間。

…無常にも、時の流れは早く

やるせない気持ちは置き去りで

今日まで毎日、抜け殻の様な日を送っていた。

それは俺だけじゃなくて

ほかのメンバーも一緒。

それでも仕事は休む事なんて出来ないし

仕事に私情を挟む事は許されない。

…そんな中

大野さんの葬儀後初めて

対談があって、その後4人が集まった。

何となく、張り詰めた空気の中

切り出したのは…

潤「なんかさ…

切り替えて頑張ろうとか

そういう事じゃない、よな」

翔「うん。

ちょっとまだ、立ち直るのは時間が必要かな」

皆それぞれ、思ってる事は同じなんだ。

人の"死"って

絶対に避けては通れない道だけど、

若くして亡くなった大野さんの死を

簡単に受け入れられる筈が無い。

雅「俺、未だに信じらんない…かな。

ドア開けてさ、そしたらあのソファに

リーダーが座ってそうでさ…ｯ、

はは…無理だよ…っ、

リーダーの居ないグループなんて…

今まで通りなんて、出来ない…ごめん、皆…」

相葉さんの目からは、大粒の涙が

次から次へと溢れている。

相葉さんがそう思うのも無理はない。

ここんとこ毎日腫れたような目して

…化粧で隠してはいるけど、さ。

見てる俺も、限界に近かった。

「大野さんから

…最後のメッセージ、受け取ったよ」

俺のその言葉に

3人が興味深そうにこちらを見た。

俺が手に持っているのは

大野さんが最後に残した

俺達への手紙だった。