優しいお姫様は人に愛され、 ページ10
レオside
レ「そのあとあいつは、歌をうたったんだ」
『……は?歌?』
レ「そう、歌。なんでかわかるか?」
ぶっちゃけこれは俺らがわかんないから本人に聞きたいだけなんだけどなっ☆
『そうですね……。歌なら伝わると思ったからじゃないですか?』
レ「何がだっ?」
『安易に答えを求めるな、妄想しろ…………じゃありませんでしたっけ、月永?』
レ「今までずうっと考えてきて、全くわからなかったんだ!そろそろ答え聞いたっていいだろ〜?!」
『はいはい、わかったから駄々こねないでください。どういうことかというとですね、貴方達は言葉が通じなかったんでしょう?』
レ「そーだなっ!」
『だけどその子は、嫌だったんじゃないですか?言葉が通じない程度で、自分の本当の気持ちが伝えられないのが。貴方達の心を、理解できないのが。だから歌で気持ちを、思いを伝えようとした』
『わかりましたか?なら、貴方のことも教えてください。さっきの話のどこが楽譜を売らない話に繋がるんですか?』
レ「う〜ん、そうだな……。これは、この楽譜達は、俺だけのものじゃないんだ」
『?どういうことで……いや、安易に答えを求めちゃいけないんでしたっけ』
レ「今はいいよ。俺もさっき聞いちゃったしな☆」
レ「俺はあいつに、歌で、音で気持ちを伝えることを教えて貰った。それで俺の思いを詰め込んだのが、今俺が作ってる曲だ。だから、……」
『?どうしたんですか?』
レ「……う〜っ、いい言葉が思いつかないっ!やっぱり言葉なんかより、音楽の方がいいっ!!」
『……いいえ、大丈夫ですよ。ちゃんと伝わりましたから』
ちゃんと伝わったって……もしかしてさっきの女の子が自分だって気づいて……!
『そのこへの想いは!特徴を教えてください、すぐに見つけ出します!』
……まぁ、ここで気づかないのが姫だよなっ☆
レ「探さないでいいよ、姫」
『なぜですっ?人生は一度きりなんですよ、今やらなきゃ後悔します!』
レ「いいから」
そう言って姫の頰を撫でると、簡単に押し黙る姫
レ「……もう会えたから」
そういうと、ハッとした顔をする姫
今度こそ気づいて……
『メイドの誰かですね?言いませんから、名前を教えて……』
レ「姫ってほんとバカだな!!面白くて好きだぞ!」
『なんだろう、褒められている気がしない……』
そう言ってぶうたれる姫に笑う
願わくば、この光景がいつまでも……
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TOTO(プロフ) - ふっふっふ………。夢主ちゃんの鈍感度はここからやで?(なぜか関西弁)ほたる様、コメありがとうございましたぁぁぁぁぁ!! (2017年11月18日 17時) (レス) id: 57e9368ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 鈍感がすごかったです!!可愛かったです!更新頑張ってください!!! (2017年11月18日 14時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
TOTO(プロフ) - ウオオオオオオオア!!!!! またこめきたああああ!!!!ほんとにうれしい!メル様、コメありがとうございました!! (2017年11月15日 19時) (レス) id: 57e9368ea3 (このIDを非表示/違反報告)
メル - とても面白いです!(*≧∀≦*)私、こうゆう話が好きなので、これからも更新頑張ってください!応援してます! (2017年11月15日 10時) (レス) id: 7994aa89c4 (このIDを非表示/違反報告)
TOTO(プロフ) - 御霊tさん、コメントありがとうございます!続きでは少しシリアスが入ってくるかもしれませんが……それでもよかったら!!……友達になりたi「ちょーしのんな」すみませんでした…… (2017年11月14日 19時) (レス) id: 57e9368ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TOTO | 作成日時:2017年11月14日 7時