明日も君と、恋をしよう【after】

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さらけた話のすっきりと
シャワーを借りたすっきりとで

張る気もどっかにいっちゃって






「A、」

「ん、？」

「Aー」

「んー？ふふ、」






照れるとこも通り越した瞳は
細められては俺を映す






「今のでもう10回目だよ」

「数えてたん？」

「うん、数えてみた」






肩をすくめはするけれど
ちっとも呆れないまんまで

またすぐに呼んじゃう俺の声に
ちゃんと応えてくれるから









「A、」

「紫耀、」









調子に乗りそうで、困る








「……私にはやっぱまだ早いや」

「え、」

「え、ダメ？」

「や、だめじゃない」







じわり上がっちゃう唇を
まずは手の甲で押さえつけて

そのまま滑らせてく頬っぺたで
吸い上げる昇りきった熱






「どっちのがいい？呼びすてと君付け」

「どっちもいい。どっちも好き」

「えぇ、答えになってない」






んー、なんて鳴らす喉に
ちょっぴり眉をひそませてるけど

その唇の端は上向きで









……ほんとそれさ、ズルいんだって









「ね、」

「ん？」

「くっついてもい？」






いいよ、って返った瞳が
揺れてんのも可愛んだけど

そこに浸りきってられるくらいの
余裕なんてのはまだなくて






「ひゃ、」

「ごめんごめん、びっくりした？」






回り込んだ背中から
腕を伸ばした先のお腹が

ヒクリ引っ込むもんだから






「びっくりした、」






緩んだ愛しさに任せたまま
触れた手の先で握る裾







「ごめんね？ガマンできなかった」







その背に胸元をあずけて

髪を寄せて晒した肩に
顎を乗っけて猫背になれば



目尻に当たりかけた耳が
熱を残してすぐ逃げる






「Aちゃんあったかいね」

「そうかな」

「あれ、」

「ん？」

「今、ちゃん付けしてた気がする」






そうだっけ、ってふける声が
傾げさせたその首元は

こくり頭を持ち上げるから






「わ、」






打つかって掠られた前髪が
押し潰れてくすぐる睫毛






「ごめん紫耀くん」

「ふふ、へーき」






ドライヤーの名残りなのか
髪まであったかい身体に

ついアクビを吸い込んじゃえば




ふわりAが薫るから

首筋なんかを映しちゃう眼に
移る体温はまた上がる

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