ふたつのいと 5

5-41 都々逸と、カラス ページ41

5-41 都々逸と、カラス




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「意地悪とかじゃなくて、素直に聞いてほしいんだけど。」







パクパクと食べながら、岩ちゃんさんは少し上を見てからそう言った。




『はい？』





「俺さ、羨ましかったんだよね。隆二さんにも臣さんも馬鹿みたいに心配しちゃってね？でも、俺の事も攻めねぇの、2人とも。それがさ、なんか癪に触ってさ。」





『分かります。その感じ。』





「ほんと？」





『はい、…全部はわからないかもしれないけど…私はどーなんの？って感じ』





「そう！まじそんな感じ！」




水滴の滴っているグラスから一口、烏龍茶を飲み、岩ちゃんさんは









「なんだ、やっぱり、隆二さんが言ってた人でよかった」









そう、小さく呟いた。


その言葉は聞こえないフリをしました。







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「あの店ってさ、Aちゃんの店なの？」





話題を変えるべく、岩ちゃんさんはそう。





『いえ、あっ、父のお店なんです。ちなみにあのマンションも。』




「なになに、ほんとにお嬢様なの？」





『違います〜、お嬢様はあんな夜に働かないでしょ？』





「夜の蝶はお嬢様みたいだよ。�爐罎辰�り朝寝がしてみたい…�瓠�





『都々逸ですね。』





「お、知ってた？三枚起請のサゲ」





『はい、』





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�犁�請文に嘘を書くと熊野で三羽カラスが死ぬと言う��


少し前まで、朝寝ばかりだった私。



今は、朝寝が勿体無い。

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