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見つめあったあたしたちは、どちらからでもなくキスをした。
付き合ってから何回もキスをしたけど、まだキスをする瞬間はすごくドキドキしてるの。
唇を離すと、あたしの髪を優しく撫でてくれた。
そして、また意地悪さんが登場した。
「これで、さっきの許してやる!」
「じゃあ、歌ってくれる?」
「は???」
もうめんどくさそうにしてる渉。
意外とこういう顔すきなんだよねー。
「あたし、歌ったもん、渉へのラブソング…」
自分でいうのも、恥ずかしい…
顔が赤くなるのがわかる。
「一回だけだぞ?」
そう言って、歌ってくれた曲は
まっすぐなラブソング。
とても素敵な歌詞の曲。
歌ってる渉の顔は、カッコ良くてみとれてしまった。
「…うまくないけど、最近気に入ってるやつ」
「ありがとう」
「この曲の『ずっと君を〜』なんだっけなー、あそこ好き!」
渉がとぼけてるのは、すぐに分かった。
あたしも気に入った所だったから。
恥ずかしいのか、忘れたフリをする渉。
その姿がとても愛おしく思えた。
「ありがとう。かっこ良かったよ!』
そう言って、渉の頬にキスをした。
見つめあった目と目。
そっと、顔を近づけて、さっきより長いキスをした。
そして、大人のキスに変わる。
初めてのいつもと違うキスにドキドキしながら。
何度も何度も唇を重ねた。
たった一回聞いた歌が、何度も思い出される。
『ずっと君を愛してる』
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時