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それからまた1年後……
今日は、曇りひとつない青空。
新しい門を祝福してくれてるみたい。
「Aー!きれい!!」
「ほんと、かわいい!渉くんも惚れ直しちゃうよ♡」
控え室には、パパやママ、佳奈、えり先生、静お姉ちゃんが来てくれた。
静お姉ちゃんがふとなにかを思い出したようにつぶやいた。
「これでAちゃんの小さい頃からの夢叶ったね!!」
「小さい頃からの……夢?」
「Aちゃんは幼稚園の頃から渉くんのことが大好きで【 おおきくなったら、わたるとけっこんする!】って言ってたのよ。」
えり先生も続けて言う。
あたし、そんなこと言ってたの?なんだか恥ずかしい……。
「あ!みなさん、とりあえず退散しますか?旦那様がいらっしゃいましたよ♡」
佳奈の声でみんな控え室から出ていく。
一緒にいてくれていいのに!!
そして、みんなと入れ違いで入ってきたのは……
「わ、渉!!すごいかっこいい!!」
「ありがと。A」も……その……」
「え?聞こえなーい!なになに??」
あたしが耳をあてると、渉は顔を真っ赤にした。
なんだかかわいい。
「…キレイだよ、似合ってる。」
「ありがとう!ウエディングドレス着れるなんて夢見たい。渉、ありがとうね!」
「それは、ガキの頃から見てればわかるよ。」
ちょっと自信満々な渉。
だけど、本当にそう、渉は小さい頃からあたしのことを見守ってくれてた。
恋人になってからも、あたしのスピードに合わせてくれる。
やっぱり渉の隣が心地良いんだ。
「ね、渉?」
「ん?」
渉があたしの方を向いてくれたから、あたしは渉に抱きついたんだ。
「わ!もう少しで式始まるよっ!!」
「ちょっとだけ。渉、大好きだよ!ずっと大好き!!」
小さい頃からあなただけを見てた。
あなたも、あたしのことを見守ってくれてたね。
これからも支え合いながら、どんなことがあっても2人で乗り越えていけたらいいな。
いつかは、家族が増えたりしてね?
控え室を出る少し前、あたし達は2人だけの【 誓いのキス】をした。
END☆
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時