41 Y side ページ41
「おばさん、なんて?」
帰って来いって理由なんて俺も母さんのLINEで聞いていた。
でも、目の前にいるAがなぜか悲しい顔をしてて、なんとかしてやりたいって思った。
最近、思いつめた顔してるよな?
俺にも言えないことなの?
すると、Aが
「静お姉ちゃんがね、赤ちゃん産まれたから遊びにこいって…」
笑ってるけど、どこかさみしそうなA。
静さんの赤ちゃんと遊ぶのあんなに楽しみにしてたのに。
「可愛いだろうな!あ、でも、先輩と会うからあとからいくわ。」
俺はそれだけいって、夕食を続けた。
日曜日、Aと一緒に実家に帰った。
「じゃあ、これからちょっと先輩と会うから、後で合流しよう?」
「うん。お姉ちゃんとこに先に行ってるからね」
そう言ってAは、家の中に入っていった。
冷たい風がふくなか、俺はあの公園にいた。
散歩してた時に、泣いていた静さん。
【大人になったね。頼もしくなった…】
あの日、重ねた手のぬくもりは今でも覚えてる。
会うようになってから、もう会わないって言われる日まで、もしかしたら同じ気持ちでいてくれてるんじゃないかって思った。
会わないって言われたのは急なことじゃなかった。
言われる前の2人で会った日に、俺は静さんにちゃんと告白をした。
【好きになりかけた】と言われたときはやっぱり嬉しくて。
でも、静さんと付き合ったときの俺を想像出来なくて。
あれでよかったんだなと思った。
俺は静さんを幸せにはできないから……。
でも、その答えが出た時、静さんが結婚したとき、すんなりと受け入れられた自分がいたんだ。
それは、きっと…俺が悲しいときや、辛いときいつも隣にAがいたから。
当たり前の存在になってて、気づかせてくれたのも静さんだった。
静さん、幸せですか?
ずっと幸せでいてほしい…。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時