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佳奈 Side
バーベキューにいってから、私とみっくんは付き合うことになった。
今日もお互いお休みだからデートなんだけど………。
「さっきから、なに、難しい顔してんだよ!」
スマホを見てる私のおでこをコツン…と叩いた。
言葉とは反対に優しい顔をしてるから、私はどうしたらわからなくなるんだ。
多分、甘えるのが下手なんだと思う。
もう少し女の子らしくできたらかわいいんだろうけど…。
「んーとね、実はね…Aとえりかちゃんから、LINEがきて…」
えりか→ごめん、Aちゃんに謝っておいて。
A→佳奈、やっぱり渉は今でもお姉ちゃんのことが好きなのかな?
「え?Aとえりかちゃんと横尾さんの三角関係じゃないの?お姉ちゃんって誰?」
混乱してるみっくん。
誰だってそう思うよね…
えりかちゃんがバーベキューにくるって聞いてから嫌な予感はしてた。
2人が両思いになったばかりだから、出来れば邪魔しないでほしいって伝えた。
「佳奈ちゃんの思ってることはないから大丈夫だよ。でもねー、ちょっと確かめたいことがあるんだ」
えりかちゃんの言ってた「確かめたいこと」ってやっぱり……
「お姉ちゃんっていうのは、Aと、横尾くんのお迎えに住んでるお姉さんで、横尾くんの初恋の人…ずっと好きだったみたい」
「そのお姉さんに振られてA??あ、お姉さんと付き合ってたとか!」
みっくんがコーラを飲みながらテンション上げて話す。
ちょっと面白がってるよ、絶対。
「Aが言ってたんだけど、みっくんと付き合ってたあのとき、横尾くんと、お姉さんは惹かれあってたんじゃないかな?って…」
「じゃあ、なんで付き合わなかったの?」
みっくんの、鋭い質問に言葉を選ぶ私。
本当のことなんてわからないけど…
「横尾くんのこと、考えたんじゃないかな?
惹かれたから…好きになったから離れたんだと思う…」
【あの時のお姉ちゃんは、渉のこと好きだったと思うよ。なんで会わないって言ったのかな?付き合っていたら、今頃変わっていたのかな?】
切なそうに言ってたAの顔が忘れらない。
「そりゃ、忘れられない恋のひとつやふたつあるんじゃない?」
顔を見上げるとコーラを飲み干したみっくん。
なんだか、大丈夫だよ、と言われてるような気がした。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時