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残暑が続く夏の夜

空にはもうキレイな星がいっぱいだった。

今夜は、星の光でロマンチックなデートをするカップルも多そうなそんな夜。


あたしは幼稚園からの帰りで、歩きながら星空を見上げていた。

渉にも教えたいな…そんなことを考えていた。

「あら?Aちゃん?」

声の先に、振り向くと、そこにはこの間バーベキューでいた、えりかちゃんがいた!

「えりかちゃん?どうしてここに?」

「職場の近くなの。すぐ近くにある“マロン”ってお店で働いてるの」

「あー、知ってる!行った事あるよ!美味しかったー」


「ありがとう!Aちゃんは?」

「あたしは幼稚園の先生ー」

「すごい。夢、叶ったんだね!」


ふふっと、笑うえりかちゃん。
こういうとこ、静お姉ちゃんに似ていて、胸が痛んだ。

えりかちゃんは、アパートのすぐ近くに住んでるみたい。
アパートにつく間、仕事のことや、高校のときの話をした。

「Aちゃんって、高校のときから渉くんのこと好きだったでしょ?」

「な、なんで?」

「恋愛話ばっかしてる女の子たちと違って、興味なさそうにしてたけど、渉くんといるときのAちゃんが恋する女の子で…。佳奈ちゃんに『なんで告白しないの?』って言ったんだ。」

えりかちゃんの言葉に驚いた。
そんなことがあったなんて知らなかった。


「佳奈、なんて?」

「教えてくれたの。静さんの話。渉くんが私と付き合うようになって、失恋から立ち直ってくれるって思って、ずっと言えない気持ち…とか」


「…」

えりかちゃんは、立ち止まって言った。
それはあたしには衝撃の告白にすぎなかったけど。

「でも、この間も言ったけど、渉くんもずっとAちゃんを好きだったよ。なにかあると、Aがさーって楽しそうに話すの。…でも、…」

だんだんと顔色が暗くなっていく、えりかちゃん。

「ある日一緒に勉強してたときに渉くん寝ちゃって……寝言で佳奈ちゃんが言ってた『静さん』の名前を呼んでたの。」

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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時

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