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「土曜日空いてる？」
「空いてるけど、なんで？」
渉の胸の中で、顔をうずめながら話す。
「母さんたち、日曜日帰ってくるからさ、土曜日どっかいって、一日過ごしたいなと思って」
「うん！いいね！水族館なんてどう？」
「この間できたとこ？いってみるかー。じゃ、決まり！」
満面の笑みで言う渉。
嬉しそうな渉を見るのがやっぱり好き。
…かと思ってたらすぐお兄さんの顏。
「今日は早く寝て、明日から無理せず頑張れよ」
「わかったよ。いろいろありがとうね。」
渉を玄関まで送ってく。
「ここまででいいよ。早く部屋に戻って休んで。おやすみ。」
そう言ってドアに手をかける渉をあたしはうしろから抱きしめた。
もう少しだけ、ほんのすこしだけ側にいたくて。
渉があたしのほうを見る。
優しい笑顔…。
「好きだから…もう離さないから…」
「あたしも離れないよ…」
そして、ゆっくりと近づいて、キスをした。
「ん、じゃ、またね！」
あたしは、渉の影が見えなくなるまでぼーっと立っていた。
土曜日…
もしかしたら、もしかする出来事が起こるかもしれない。
でも、もう不安はなかった。
「おはようございます！」
あたしは、元気良く幼稚園にいくと、エリ先生が心配そうに駆け寄ってきた。
「Aちゃん！良かった！元気になって。やっぱり頑張りすぎだから疲れが出ちゃったのね。でも、良かった〜」
「すみませんでした。もう元気です」
エリ先生は、昔のあたしを知ってるから、いろいろと気にかけてくれてる。
本当にありがたい。
「元気そうじゃん。」
あっ…
声をかけてくれたのは北山先生。
「あと、なんか幸せオーラが戻ってる気がするけど、彼氏と元に戻れた？」
ーコクッ
あたしは頷いた。
すると、北山先生は、優しく笑った。
「全く二人とも素直じゃないんだから！俺に感謝しろよ！」
そういうと、園児たちのもとへと走ってく。
いつも応えられなくてごめんなさい。
そして、見守ってくれてありがとう
後ろ姿を見ながらそう思った。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます！キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (
レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました！続きが楽しみです！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2016年4月2日 17時
