20 Y side ページ20
朝方、仕事前に、Aの部屋に様子をみにいった。
あれから、起きてお粥食べれたかな?とか心配になってた。
玄関先で俺の顔を見た瞬間倒れて、部屋にいれて熱を計ったら39度もあった。
最近、帰りが遅くなってたから仕事の疲れも出たのだろう。
もちろん俺も一因なのかもしれないけど。
静かに部屋に入るとAはまだ寝ていた。
お粥食べれられたみたいだな、良かった。
熱も、下がってるみたい。
俺は、Aをじーっと見つめる。
夕べ、A、起きてたよな?
キスをするときいつも、顔を赤くするからすぐわかった。
ごめんA。
やっぱり俺は、お前がいないとダメみたい。
『君が守ってきたキレイな彼女が変なやつにとられたらどうする?』
北山さんの言葉に胸が痛くなったんだ。
冷静に答えたけど、心穏やかじゃなくて。
誰かのモノになってほしくないって思った。
別れ話しといて、勝手だけど。
「うーん…」
「A?起きたか?」
「わ、渉?ずっといてくれたの?」
「いや、ちょっと仕事前に来てみただけ。熱下がってるよ。今日一日休んでればよくな…」
「ダメ!今日までの仕事があるの!行かないと!…ゴホゴホっ」
こういうとこは、昔から頑固なんだよなー。
「いいか?昨日、39度もあったんだぞ?下がってるとはいえ、微熱だろ?仕事行った方が迷惑だよ!今日は寝てろ!」
「…わかったよ。」
Aが親に怒られた小さな子どもみたいにうなずく。
「俺は、仕事いってくるから、おとなしく、寝てろよ!」
そう言って部屋を出た。
51人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時