18 Ki side ページ18
わかりやすいんですよね〜。
藤ヶ谷も、佳奈ちゃんも。
「どうしよう」って顔しすぎだから!
そんなに俺哀れか?
好きなやつの(元←ここ重要‼)恋人と遭遇しちゃって、かわいそうですよねー。
これがチャラ男なら「お前には渡さない!」とか」かっこいいことも言えるけど、
「初めまして!横尾です。」
わざわざ立って律儀に挨拶する。
男からみてもかっこいい…
そう思った。
「横尾さんの、お店行きますよ。オシャレで美味しいものがいっぱいですよね!」
「ありがとうございます!」
くしゃっと笑う笑顔。
きっと、Aも好きなんだろうなぁ〜。
横尾(心の中では呼び捨て)の顔をじーっと見ながらそんなことを思っていた。
「じゃあ、仕事忙しくて恋愛どころじゃないでしょう?」
ーゴッ
ープッ
俺の言葉に藤ヶ谷も佳奈ちゃんも飲んでたコーヒーを吹き出しそうになった。
当の横尾は冷静でまっすぐ俺を見てる。
「そうですね。休みも少ないので、思ってたよりは難しいですね。」
「横尾さん、モテるから、女の子とかいっぱいきちゃうんじゃない?」
「ちょっ…みっくん!」
横尾はさっきまで余裕な爽やかな笑顔で話していたけど、真剣な顔に変わった。
「ありがとうございます。でも、僕好きなやついるんですよ。笑顔も全部守ってあげたい。そいつの笑顔のためならなんでも出来ますよ」
恥ずかしいなって顔を赤くする横尾。
そんなに好きなのに…好きだから距離をおきたい…そんな感じに思えた。
「君がずっと守ってきたキレイな彼女が、変なやつにとられたらどうする?」
例えば、俺みたいに(笑)
横尾は真剣に悩んでこう答えた。
「彼女が幸せなら応援しますけど、そうじゃなければ相手を殴るかもしれませんね。」
淡々と語られた言葉の裏には
彼女への無限の愛を感じた。
そして思った。
こいつに勝てない。
Aを幸せにできるのは…
笑顔にできるのは、こいつしかいない…。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時