14 Y side ページ14
Aと久しぶりのデート。
俺たちが付き合う前に来た動物園。
あの帰り道告白して、付き合うことになった。
「渉〜、みてみて!うさぎさん!」
Aがうさぎを抱っこしてる。
無邪気な笑顔は昔と変わってない。
「こうじゃなく、こうしたほうが安心するよ。」
「さすが渉先生、動物のこと、なんでも分かってるね!」
ふふって笑って、うさぎと話すA。
好きだよ。
昔と変わらない綺麗な心を持ったAが好きだよ。
でも、最近、笑顔が減ったA。
きっと、俺のせい…。
Aを好きになる度にどうしていいかわからなくなって、きっと、困らせてる。
君には、いつも笑顔でいてほしい。
俺は、うさぎと遊んでAに声をかけた。
「A、俺たちちょっと距離離れようか?」
「…な、なんで?」
「少しだけ整理したいんだ。俺たち小さい頃からいたから付き合うとか…」
「渉はやっぱり恋人として見れないってこと?」
Aが今にも泣きそうな顔で言う。
何回、君を泣かせてるんだろう?
ずっと、一緒にいて、君のことはなんでも知っているはずれだった。
でも、いつからか俺の気持ちをぶつけることも、君の気持ちを聞くことも怖くなっていた。
「ごめんな…」
俺は一言そう言って、君の前を歩いた。
車の中はお互い黙ったまま。
家に着いて、Aが口を開いた。
「渉、ありがとうね。あたし幸せだったよ…」
Aが涙を我慢してるのがわかる。
今すぐ抱きしめたいのに。
「幸せだったよ」と笑う君は今までで一番綺麗だった。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます!キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました!続きが楽しみです! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2016年4月2日 17時