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「仕事忙しいそうだね？」
「うん、もうすぐ、新年度始まるしねー！」
渉の車の中お互いその日あったことをいうのが、日課になっていた。
たまに早い時は、食べに行ったりするけど、ほとんど家までのちょっとしたデート。
帰る時間帯が合う時は、こうして迎えにきてくれて。
最初、ママに『渉くんと帰ってきたの？』って言われたことうがあって、それからは何も言わないから、多分、ママにも分かってるんだろうなぁって思った。
お隣さんって不便なこともあるねー。
「俺もさ…、カフェの厨房の責任者になったんだよね。」
「えー？すごいじゃん！やったね！渉、料理好きだもん、やっぱり認められたんだよぉ！」
やったやった！と子どものようにはしゃぐあたし。
しかーし。次の渉の言葉で全て崩された。
「認めるってそんな大袈裟なことじゃねーよ。それに来週あたりからフルタイムになるし！」
え？
「時間帯でシフト分けしてたけど、フルタイムになるから、忙しくなるかな？」
「渉…土日もだよね？」
「うん、その分休みは貰えるらしいから！こうして会ったりできるよ」
渉と会う時間が少なくなるのに、こんなに悲しいのはあたしだけ？
渉もやっと好きな事を認められて、嬉しい気持ちも、あるのにー
「土日もさ、佳奈と来なよ。」
あたしの気持ちを察するかのように、穏やかな表情の渉。
そして、もう家についたことに気付く。
渉の顔をみて、またねって降りようとすると…
「あ、待って！」
あたしを呼び止めるから、珍しいと思って振りかえった。
触れるだけのキス。
いきなりでびっくりしたけど、それだけで幸せになっちゃうんだ。
キスをしたあとは、何もなかったように。
「おやすみ。またな」
って優しい笑顔を見せてくれる。
付き合ってからのほうが渉のこと、好きになった気がしたよ。
不器用な君は、甘い言葉とかはくれないけど、時々、こうやって、愛情をくれるの。
ちゃんと受け止めてるよ…。
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まこ(プロフ) - ぴろぱにさん» コメントありがとうございます！キミとのキセキも続編で書かせていただきました。少しですが良かったら読んでみてくださいね。 (2019年6月30日 19時) (
レス) id: b6caf7e598 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぱに(プロフ) - はじめまして、凄く楽しみにしていました！続きが楽しみです！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 68726d2dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2016年4月2日 17時
