ふたごの片寄

F.14 ページ14

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あの勢いのまま教室出てきたはいいけど、どうしよう。

もうすぐ授業も始まるし、先生うろちょろしてるし。




人生初のサボりする...？


いいさ、しちゃえ！





屋上にでもいたら見つかんないよ。






重い足取りから、軽い足取りへと早変わり。

涼しい風がふく屋上を独り占め、なーんていう贅沢はそうそう出来ない。


ギギギ、と鈍い音をたてて開いた屋上のドアは

まるで別世界への入り口。



あたしを招き入れる空間は
優しく緩やかに腕を引っ張ってくる。





ぽんっと身を投げ出せば、あたしを見下ろす青い空、白い雲。


どこからか香る洗濯物の香りは、あたしの瞼を下ろさせてから鼻を擽ってくる。





嫌気がするほどの女子のドロドロとした付き合い

次々と投げられる嫉妬の目

自然に出来た上下関係



屋上は、それらのウンザリすることから解放される感じ。







___ギギギ



そんな中、あたしの独り占めを邪魔する人がやってきた。


誰よ、まったく。





さっきより重くなった体を起こして、あたしも通った入り口を見てみる。









「大丈夫？A、」


『りょう、た』







やっぱり双子は怖い。


あたしの気持ちを見透かしたように、この人はどこまでもどこまでも見つめてくる。




あぁ、忘れてた。


あたしが涼太の気持ちが分かるように、涼太もあたしの気持ちが見えるってこと。






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皆様のおかげで、"スター作者"のスターの色が

ライトグリーンから、三代目カラーのブルーへと変わることができました！

本当にありがとうございます！


あのNEEさんやゆおんさんと同じ...！

きゃーっ///←



これからも頑張りますので、otonをよろしくお願いします！！

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