□ ページ4
.
愛理ちゃんからの連絡は、次の連休に予定している小旅行についてだった。
裕くんや信ちゃん先生も参加することになっていて、その大所帯のホテルの手配なんかを、今回は愛理ちゃんが担当してくれていた。
「あ、ねえ、愛理ちゃんがホテル取れたよって」
丸「おぉ〜！ありがとうやなあ」
渋「水着のおネエちゃんおるようなとこか？」
「水着のおネエちゃんはいないと思いますけど、いまグループのほうにいろいろ送ってくれたみたいです」
恵「あ、亮ちゃんが好きそうな水族館あるじゃん」
錦「え、どんなん！？」
無心でからあげを頬張っていた亮くんが、想定以上の食いつきっぷりで席を立った。
恵実のスマホを覗きこんでいる少年のような姿を見ながら、わたしは思わずくすっと笑って、それから愛理ちゃんに返信しようと自分の手元に視線を落とす。
すると突然、なんの前触れもなく伸びてきた指が、わたしの手からスマホを抜き取っていった。
え、と顔を上げたときにはもうすでに、忠義はそれを机の上に伏せていて、それで。
大「・・・今日のA嫌い」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿わたしは、
ふっとつめたい顔をするこのひとに
いつもゾクッとしてしまう
長い指が、くちびるの端にふれた。
さっき章ちゃんにソースを取ってもらった箇所。
思わず、すこし、ふるりと震えてしまう。
まるで条件反射のように
大「みんなといちゃいちゃし過ぎちゃう？」
「そんなことな・・・」
大「俺がヤキモチ焼きなん知っとるやろ？」
知ってるよ
そんなこと、痛いくらい
ちょっと息苦しく感じるほどに
兄は、わたしのことが好きで
きっとわたしも同じくらい兄のことが好きだ。
ねえ、知ってるでしょ？
その気持ちを込めてむっと睨みかえすと、ふいに。
近づいてきた顔が耳元で、
大「今夜は激しくなるな？」
なんて。
吐息交じりの声で。
「！！？・・・ただよしっ、何言って・・・」
焦って周囲を見回すと、みんな旅行の話に夢中でこちらに気づいたようすはないけれど。
大「え〜、A何想像したん？俺なんも言うてないけど？」
・・・うわ！むっちゃむかつく顔してる！
にたにたと下卑な笑顔を浮かべる兄のことは、ちょっと、というよりかなり嫌いだって、前から言っているのに。
「もう、きらい！」
大「ツンデレやなあ〜ほんま♡」
渋「お前らキモいくらい仲良いな」
恵「今さら感」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3393人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - べにさん！！！泣 まさかの戻ってきた！双子！大好きです！！！ 私が誰かなんてわかんないと思いますが、ずっとリアルタイムで読んでました大好きです！短編も楽しみすぎて泣いてます！！！ (2019年7月31日 19時) (
レス) id: d190480648 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戻ってきました〜〜〜！！！！！笑 (2019年7月22日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - くわあああ!!!!!!!!!!!!べにさぁぁぁん！！ (2019年7月21日 19時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べに
| 作成日時：2019年7月21日 2時
