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錦「いただきまーす」
なんだかまぶしい、と感じた瞬間、
その声がきこえてはっと目が覚めた。
しずかに揺れている座席。
流れていく景色。
ふわ、と香る、だいすきなにおい。
新幹線の中だ。
男のひとの声のアナウンスが、あまり上手でない英語で何かを話している。
錦「・・・ん？Aちゃん、起きた？」
不意打ちにすっと覗きこんできたその顔がとても近くて、わたしは胸をきゅーっと苦しくしながら、うん、とうなずいて照れ隠しをする。
寄りかかっていたらしい彼の肩に顔をうずめて、そのまっすぐすぎる純粋な視線から逃れる。
・・・はずかしい
わたし、なんて夢をみてるんだろう
新大阪発、東京行き。
各駅停車の新幹線は空いていて、なんだかがらんとしている。
右隣に座る亮くんは駅で買ったおべんとうを開けていて、他のおかずには手をつけずからあげばかりを消費していた。
左手ではしっかりと、わたしの右手を絡めとったまま。
錦「なんか夢でも見とったん？」
「え！？？」
錦「えっ何そんな驚く？・・・むにゃむにゃ言うとったで、りょうくうんって、俺の名前」
なあ、どんな夢見とったん？って。
好奇心に満ちた少年のような顔。
「わ、わたし、へんなこと言ってなかった・・・？」
錦「ん？全然」
「よかった・・・」
錦「りょうくうんあいしてる♡結婚しよお〜♡ってよだれ垂らしてたけど」
「ぜっ、絶対うそ！！！もう、なんでそんなお兄ちゃんみたいなこと・・・」
けらけらとからかうようにわらう亮くんを、軽く握りしめた拳でぽかぽか叩いていたら、なんか、なんというかすごく嫌な気配を感じて、視線を上げたら正解だった。
前の座席から目だけを出して、じとっと睨む・・・くまさんが、一頭。
大「・・・・・」
「・・・お、お兄ちゃ」
錦「なんやねんクマ。言いたいことあるならとっとと言え」
亮くんにげしげしとシートを蹴られても、微動だにしないのだからちょっとこわい。
おおくらちゃんと座りや〜、と、おなじく前の座席から姿を見せずに(というかすっぽり収まっている)章ちゃんが言うけど、やっぱりびくとも動かない。
いま横を通っていった車掌さん、すごく怪しいものを見る目をしていたけど・・・大丈夫なのかな・・・
終わり
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ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - べにさん！！！泣 まさかの戻ってきた！双子！大好きです！！！ 私が誰かなんてわかんないと思いますが、ずっとリアルタイムで読んでました大好きです！短編も楽しみすぎて泣いてます！！！ (2019年7月31日 19時) (
レス) id: d190480648 (このIDを非表示/違反報告)
べに(プロフ) - ココナッツさん» 戻ってきました〜〜〜！！！！！笑 (2019年7月22日 1時) (レス) id: e3692f9d07 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - くわあああ!!!!!!!!!!!!べにさぁぁぁん！！ (2019年7月21日 19時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに
| 作成日時：2019年7月21日 2時
