ねぇ、もう一度、もう一度だけ。【実渕 玲央】(フランさんリク) ページ45
もう全部、諦めようと思った。
好きな人が好きになってくれる訳なんてないし、
なりたい自分になれる訳でもない。
もう全部諦めて、
楽になってしまいたかった。
高校生の頃は、何も考えなくても幸せだったのに。
なんでかな、疲れちゃった。
考えもなしに、ゆったりとした服を着て、街を歩く。
あてもなく、ただ歩いてく。
人混みに流されて、
行き着く場所もないままに。
そんな風に終わってしまったっていいのに。
自由になりたかったのかな。
うん、多分、きっとそう。
世の中にある柵とかから解放されて、
死んだように生きていたかった。
駅前にある噴水にもたれ掛かって、
待ち合わせでもしてるかのように装う。
嘘つき。
本当は誰も待ってなんてないくせに。
心の中で呟いて、そっと言葉をかき消した。
「莉瑚ちゃん...?」
「誰...?」
ゆっくりと振り返って、声の持ち主を見る。
声を掛けてきたのは、
高校生だったあの頃よりもずっと綺麗になった、
実渕玲央くんだった。
仕事帰りだろうか、光沢のあるスーツが、よく似合っている。
あぁ、そうか。
今更気づいた。
何時間ここに居たんだろう。
とっくに日は沈んでいたのだ。
「今晩は、実渕くん。
会うのは高校卒業以来だね。」
「今晩は、間宮莉瑚ちゃん。」
互いに挨拶を交わして、笑い合った。
懐かしいね、なんでかな。
涙が出そうだ。
聡い彼のことだ。
様子のおかしい私に気づいたのだろう。
彼は、小部屋に区切られた、
小洒落た飲食店に私を連れて行った。
「大丈夫？なんだか、落ち込んでるような様子だけど。」
「あはは、大丈夫。気遣わせちゃったね。」
笑えてるかな。カッコ悪いな。
高校生の頃、一番仲が良かった男友達。
彼はいつだって輝いてて、
無理して笑おうとしてる私とは別世界の人間に見えてた。
「...大丈夫なら、どうして泣いてるの？」
「...え？」
慌てて目元を擦ると、確かに濡れている。
泣くはずなんかなかったのに。
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旋律(ばく) - うっでぃさん» そしたら送ってね笑ですね笑今は私のことを一途に思ってくれてるもんね笑笑信じてるよ！うっでぃ笑← (2018年1月5日 15時) (
レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - 旋律(ばく)さん» 続きはご想像にお任せしますー...笑 考えたら、また続き書くよ 笑笑 オリジナルはご察しの通りです。過去の思いだけどね！！ (2017年12月16日 23時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
旋律(ばく) - うっでぃさん» 続きが気になる笑笑ここからどーなるのって笑考えたらまた教えてね！笑オリジナルはあやつかな？？笑 (2017年12月16日 22時) (レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - フランさん» リクエストありがとうございます！時間はかかると思いますが、精一杯書かせていただきますね!! (2017年12月14日 20時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 男前なレオ姉書いて下さい！ (2017年12月14日 0時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
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