初恋なんて、叶うはずがなかった。【笠松 幸男】 ページ44
初恋は近所の四つ年上のお兄さんだった。
凄くカッコいいとか、そんな訳じゃなくて、
今から考えれば何処にでもいる悪ガキそのものなんだけと、
その当時はとても眩しかった。
ニッカリと笑った顔が、少しだけ幼く見えて、凄くドキドキしたのを覚えてる。
そして、現在。
「か、笠松幸男です。」
「は、榛名かづきです。」
そのお兄さんとお見合いをしているのだけど...。
何故こうなったんだろう？
話は一週間前に遡る。
二十代後半に差し掛かり、結婚を急かされるようになってきた。
別に遅いことはないけど、結婚したいと思えるような人もいなくて。
思えば、付き合っては別れての恋人ばかりだった気がする。
ずっと一緒にいたいと思えるような人がいなかったのだ。
それは、親も心配するよね...、私だって親の立場だったら心配する。
そこで、母が見合いの話を持ってきたのだ。
知り合いの息子さんと会ってみないかと。
四つ年上の相手方は、どうやら女性に免疫がなく、恋人ができないらしい。
母曰く、誠実な人だとの事なので、まぁ、会ってみようかな、と。
けど、近所のお兄さんが相手とは聞いてない!!
素敵な人であることは知ってる。
小学生の頃、バスケの雑誌に取り上げられていたのを読ませてもらったこともある。
でも、女性が苦手だなんて知らないし、恋人も今までいないって...。
お互いの母親が話すばかりで、私たちのことはちっとも気にしないし、正直気まずい。
「さぁ、あとの事は本人達に任せて、お茶でも行きませんか？笠松さん。」
「いいですね！じゃ、ごゆっくりー...。」
残ったのは、赤い顔したお兄さんと頭真っ白な私だけ。
どうすればいいの...？
「あの、」
「えーっと、」
言葉が重なり、互いに譲り合う。
「か、かづきさんから、どうぞ。」
「...四つも年下なんて、迷惑ですよね。」
来た時から思ってた。
憧れのお兄さんに、私なんて釣り合ってない。
もっと大人しくて、可愛らしい人が似合うに決まってる。
どうせ、私もお兄さんも親に勧められてこの場にいるんだ。
断られたって仕方ない。
たとえ、それが叶わないと思ってた初恋に手が届きそうでも。
大層な夢なんて見ない方がいい。
「俺は、あなただったから此処に来たんだ。」
どういうことですか...？
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*
今までになく酷い気がしますが...。
これで宜しいですか？？
旋律(ばく)さん？？
よろしければ、評価をポチッと( _..)_♡
ねぇ、もう一度、もう一度だけ。【実渕 玲央】(フランさんリク)→←それを、人は幸せと言うのだ【オリジナル】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
旋律(ばく) - うっでぃさん» そしたら送ってね笑ですね笑今は私のことを一途に思ってくれてるもんね笑笑信じてるよ！うっでぃ笑← (2018年1月5日 15時) (
レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - 旋律(ばく)さん» 続きはご想像にお任せしますー...笑 考えたら、また続き書くよ 笑笑 オリジナルはご察しの通りです。過去の思いだけどね！！ (2017年12月16日 23時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
旋律(ばく) - うっでぃさん» 続きが気になる笑笑ここからどーなるのって笑考えたらまた教えてね！笑オリジナルはあやつかな？？笑 (2017年12月16日 22時) (レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - フランさん» リクエストありがとうございます！時間はかかると思いますが、精一杯書かせていただきますね!! (2017年12月14日 20時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 男前なレオ姉書いて下さい！ (2017年12月14日 0時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
