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また別の日の休み時間でのことである。


「黒子くんって、細いよね。」

「え...。」


何やらショックを受けたような声を、火神大我は後ろの席から聞いた。


「...そんなことないですよ。見てくださいこの力こぶ。」


黒子テツヤは上腕二頭筋を強調するように腕を折り曲げた。


「お前力こぶ無ェよな?!!」という火神大我の心の叫びは置いといて。


「あ、触っていい?
うわー、意外と硬いね。私よりは...ある。」


ひんやりとした手の持ち主、七瀬彩夜はその腕へと手を伸ばした。


「ヒャッ...!!何するんですか?!!」


黒子テツヤは、腕だけでなく身体全体を隠すようにした。

急なことで冷たく、くすぐったかったようで、

黒子の腕に鳥肌が立っているのが七瀬彩夜には分かった。


「あ、ごめんなさい。冷たかったよね。」

「あまりにも男らしい様子だったから、つい触ってみたくなっちゃったの。」


七瀬彩夜は、はにかむように笑いながら口元を手で覆い隠した。

すると、その腕の細さが際立つ。

細身である黒子よりもずっと細い腕。

黒子テツヤは自分も男ですよとアピールしたかったはずなのに、返り討ちにされてしまった。

そんな気がした。


「な...、七瀬さんの!!」

「この人たらし!!」


黒子テツヤは腕まくりをしていた袖を慌てて伸ばすと、教室の外へと駆けて行った。


「な、なんで罵倒されたの...。」


七瀬彩夜が頭を捻る前の席で、火神大我は

黒子テツヤの耳元が確かに朱に染まっていたのを目撃した。


火神大我は机の上で静かに頭を抱えた。

もう、他所でやれよ......。と。

彼は遠い目をしているようだった。




*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―

フランさん、リクエストありがとうございました!

テーマがあると楽しいですね、今テスト前ですけど!!

黒子くんが積極的...、なかなか考えにくかったのですが、なんとか捻り出しました!

黒子くんの好みの女性は優しい人。
そんな女性に返り討ちにされてしまうのは??

ぴこーんと、数日前にされた通せんぼを思い出しました!

黒子くんにはしゃいでほしい!
ぜひ男子高校生らしく過ごしてほしい!

そんな思いで作り上げた作品です。
気に入って頂けたら、こちらの方も嬉しい限りです(*´˘`*)♥

それを、人は幸せと言うのだ【オリジナル】→←2



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設定タグ:短編集 , 黒子のバスケ , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
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旋律(ばく) - うっでぃさん» そしたら送ってね笑ですね笑今は私のことを一途に思ってくれてるもんね笑笑信じてるよ!うっでぃ笑← (2018年1月5日 15時) (レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - 旋律(ばく)さん» 続きはご想像にお任せしますー...笑 考えたら、また続き書くよ 笑笑 オリジナルはご察しの通りです。過去の思いだけどね!! (2017年12月16日 23時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
旋律(ばく) - うっでぃさん» 続きが気になる笑笑ここからどーなるのって笑考えたらまた教えてね!笑オリジナルはあやつかな??笑 (2017年12月16日 22時) (レス) id: 11329ddbf5 (このIDを非表示/違反報告)
うっでぃ(プロフ) - フランさん» リクエストありがとうございます!時間はかかると思いますが、精一杯書かせていただきますね!! (2017年12月14日 20時) (レス) id: f04ffde496 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 男前なレオ姉書いて下さい! (2017年12月14日 0時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うっでぃ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年8月11日 15時

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