あいことば。〜短編集〜【ハイキュー】【黒子のバスケ】

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高校2年生の神無月、部活が終わった休日の午後。

友達に連れられて、練習試合中のバレー部を見に行ったことがある。

なんでも、とても背が高い同級生がいるらしい。

しかも、顔はよく分からないが、雰囲気はイケメンである、と。



バレー部はかつては全国に行ったほどの強豪である。

見ていて損はないだろう。

そう思って、体育館へと足を伸ばした。






周りの身長が高い中、一人だけ違う色の小さな選手がいた。

彼は、コートの上を飛び回ったり走り回ったりと、
目立った動きをしている訳ではなかった。

それでも、目を惹かれた。

強く、強く。



ボールの下に潜り込んで、セッターの元へと的確にボールを上げる。

体育で体験したことがあるから、分かる。

あれは、難しいことだ。

あんな強烈な球を、

綺麗に、

的確に、運ぶことは。



なんだ、あれ。

身長、小さいのに。

他の人と役割違うのに。

カッコいい、カッコいい。

誰だ、あの人。






「あ...」






同じクラスの、夜久衛輔くん。

今まで関わりのなかったクラスメイト。

そんな彼の新しい顔を知った気がした。



あんな風になりたい。

小さくたって負けないよって。

私にも、できることはあるんだって。



練習試合は音駒の勝ちに終わり、体育館に挨拶の声が響き渡る。

何故だか、清々しい気持ちでいっぱいで、心が軽かった。

今まで抱えてたコンプレックスの塊が、洗い流されたようだった。



今日帰ったら、少しは兄に優しくしてみよう。

私は、私であると気づいたから。

兄と比べて、卑下して生きていく必要なんてない。



明日、夜久くんに話しかけてみよう。

昨日はカッコよかったね。と。

それで、友達になれたらいい。

きっと、彼から学べることはたくさんある。

心が強そうな人だから。






あぁ、そうだ。

試合中、胸がトクンと鳴ったのは気のせいだ。

これは、きっと恋じゃない。

憧れだ。尊敬だ。希望だ。






...多分ね。




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なんだか、今まで以上にグダグダになった気が...

普通の恋愛が書けません!!なぜ?!!


淡い片思いとか、素敵な両思いが書いてみたいです...




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くろとなな。【黒子 テツヤ】(フランさんリク)→←これは、きっと恋じゃない。【夜久 衛輔】

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