＃百四十五振り目 ページ2
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『あぁっ...、くっ、はっ...！』
「A様！いかがなされましたか！A様！」
＿＿＿夜空に瞬く星が落ちてくるかのような、聞くに堪えない断末魔の叫び。
喉が切れんばかりに叫んだのは、後にも先にもこの時くらいのものだ。
死ぬほど苦しい狂気が、心中で暴れている。
心臓を押さえ、息を整えようにも、...その余裕すら、今の私には皆無に等しかった。
何が、起こっていた。
今、見えた惨状は。
何かの間違いだと決めつけたい。逆に間違いじゃなかったら何なんだ。
伽羅が...。胸を貫かれて。
というか、他の皆だって。
もし。...もしも。仮に。
_____倒れてた男士たちが、みんな息をしていなかったとしたら。
あらぬ予測は、...おかしくなりかけの思考には十分すぎるほどのダメージだった。
『いや...。いやだ、』
「おい、A...？」
『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ＿＿＿！！』
誰が。
誰が"死んでる"なんて認めるものか。
絶対に認めない。認めてたまるか。
私が間に合わなかったから。私がいらないドジを踏んだから。
...自分を責めることは、後でいくらでも出来る。
今は、そんな後悔の念よりも、遙かに勝っている一つの単純な感情＿＿＿。
私の中でとぐろを巻いている怪物を、さっさと放った方が易い。
その場に座り込んでいた体勢から、ふらりと立ち上がる。
ずっと名を呼んでくれていた長谷部が、もう一度だけ「...A？」と口にした。
『...揺れてる』
「は...？」
『見えるんだよ...。みんなの
「さっきからお前は何を言っている...！？どういう意味だ、説明すべき事をきちんと説明しろA！」
ぶちん。
長谷部の混乱したような、苛ついたような声に、何かがキレた。
『うっさいな！！言いたかない事無理やり言わせないでよ！
本丸のみんなが外で死にかけてるの！！分かる！？
苦痛も絶望も何もかも、全部が私に伝わってきた！
みんなは意識してないんだろうけど、その意思は確かに私に送られてきてるの！
私が行かなきゃどうにもならないでしょ！私が助けなきゃいけないの！
影華に対抗できるのは...、私しかいないんだよ...！』
待ってる人がいる。
救いたい人がいる。
＿＿＿そんな大切な存在を散々傷つけた、敵がいる。
全て倒す。この手で、絶対に。
行かなきゃ。
私が＿＿＿。
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＊紫苑＊(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます！続編完成しましたよ！(*^▽^*)続編の方でも楽しんでくださると嬉しいです…！(*≧∀≦*)あともう少しだけお付き合いください！よろしくお願いします！ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 続編気になるーーー頑張ってください！！！！大ファンです！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: 54588389f1 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊(プロフ) - ちゃらんぽらんさん» 嬉しいコメントありがとうございます...!!1人でも多くの刀剣乱舞ファンの方を伊達組沼に落とそうと画策していた次第であります（笑）楽しんで頂いているようで作者も本望です(*^▽^*)続編、ラストスパートかけていきます！あと少し、よろしくお願いします！！ (2020年3月23日 11時) (レス) id: a951637298 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - (続)寂しさも感じます、続きを楽しみに待っております！かなり長くなってしまって申し訳ない！更新頑張ってください！！！ (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらんぽらん(プロフ) - 初コメ失礼します！！めっっっっっっちゃ続きが気になりすぎて夜しか眠れません((元々鶴丸だけを推してたんですが、この小説がきっかけで一気に伊達沼に堕ちました……サイコーだぜ…((続きが気になるし、早く読みたいと思う反面、伍で終わってしまうのか…という(続) (2020年3月20日 13時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi116
作成日時：2019年5月10日 18時
