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195.抑制のために ページ9

〜Chara side〜



Chara「………」

白狼「どうしたよ、その顔は?」

Chara「……いや」


こちらをじっと見つめてくる白狼から視線を逸らし、彼が話し始めた時から気になっていたことを尋ねてみることにする。


Chara「なんで、僕に話そうと思ったの?Aにも話してないのに」

白狼「だからさっき言ったろ、俺達はそこそこの仲に__」

Chara「違うだろ?だったらAに話してないことへの説明がつかない。なんで僕に話そうとしたのかが聞きたいんだ」


鋭いな、と言わんばかりの苦笑いを作った白狼は、やっと僕から目を離した。そして声のトーンを一つ落として、真剣な表情で話す。


白狼「いざという時のためだよ。俺でもコントロールが効かない時があるだろうから、その時のためだ」

Chara「Aが、アイツの影響を強く受けた時ってこと?」

白狼「…お前の言う『アイツ』が誰なのか知らんが、多分そうだ。ここ数日で、Aの様子が見えないところから変わっている。いずれは……」

Chara「もう良いよ、言いたいことはわかった。Aがいつか乗っ取られて、白狼でも制御出来なくなった時に、僕に止めてほしいってことだろ?でも……」


一旦そこで区切ったは良いものの、この先を言うかは少し躊躇われた。でも僕達は一応「見えない」存在のはずだ。だから、アイツの支配は僕達にまで及ぶのか、少しだけ試してみるとしよう。


Chara「……僕も、乗っ取られるのは時間の問題かもしれない」

白狼「お前もワケアリか…」

Chara「言ってしまえば、アイツは多分僕とA、それからFriskにだけ強く干渉してくると思うから……」


そこまで言った時、一瞬だけ頭痛がした…気がした。幽霊には「病気」なんてものはない。だからこれはつまり……


Chara「ごめん、この先は言えない」

白狼「あぁ気にすんな、正直言って俺も理解が追いついてないが…お前の表情から見るに本当のことなんだろ?それにアイツの影響下では、あまり無茶するなよ」

Chara「…ありがとう」

白狼「礼には及ばねぇよ」


白狼が幻影の姿を消すと同時に、僕の視界が真っ赤に染まる。燃え盛る炎の中、槍を構えるUndyneと、それに立ち向かうFriskの姿が目についた。やっと僕の出番らしい。ひとつ咳払いをして、僕はFriskの体にそっと触れながら、この「物語」の進行役としての役目を再開した。


*Undyneはあなたに先手を譲っている。

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チョコレート - 面白いです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2020年9月9日 21時) (レス) id: 20b2e0e9fd (このIDを非表示/違反報告)
Suwaro - アンダーテールの小説の中でコレが一番好きです!頑張ってください!!! (2019年4月7日 21時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - 零ノ花さん» 零ノ花さんお久しぶりです!一気読みしていただけて嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年3月20日 13時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!更新頑張ってください! (2019年3月20日 2時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - kさんさん» ありがとうございます!更新頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!! (2019年3月19日 18時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御影双葉 | 作成日時:2019年1月1日 1時

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