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200.クイズショー ページ14

〜A side〜



Alphysと呑気に喋ってると、研究所がドン、ドンという音を響かせながら大きく揺れた。嫌な予感がするんだけど、とFriskが呟いた矢先、「それ」は壁を突き破って現れた。この独特の機械音声とテンションは、ヤツ以外にはありえない。


Mettaton「OHHHHH、YES!!クイズショーを始めるよ!!」


__Mettaton。
確か私が初めて会った時は、対人戦機能なんてついてなかったと思うけど……私がRuinsにこもってる間に、どうやらAlphysがつけちゃったらしく。Mettatonは私の知らない間に、人間の生き血を求めて暴走する殺人ロボットとかいう恐ろしい存在に変わっていた。

そして、ヤツはあろう事かクイズショーを始めた。間違えたら死にます、とかいうこれまた恐ろしいクイズショーを。嘘でしょ…と弱々しい声を零したFriskに慈悲の欠片すら見せず、Mettatonは問題を出してきた。


『このクイズの商品はどれ?A.オカネ、B.慈悲、C.新車、D.次のクイズ』


あ、四択なのね。今のMettatonを見るに、クイズに正解したところで慈悲は貰えないと思うし、何より周りに景品になるようなものなんてひとつもない。

Dだと思います。そう言おうと私が口を開いた瞬間、Mettatonが大声を出した。慌てて口を閉ざした私を彼はじっと見つめている(?)。突き刺すような沈黙が痛い。


Mettaton「言い忘れてたけど、このクイズの解答権は、そこのダーリンだけにしかないよ」

Frisk「えっ僕だけ?」

Mettaton「そう。もしA、君がダーリンに答えを教えようものなら……これの切れ味を君で試すことにしようかな!」


どこからかチェーンソーを取り出したMettatonは、エンジンをかけたそれを私に向ける。凶悪な動きを見せるそれに掠りでもすれば、タダじゃ済まないことは明白であって。私は一歩後ずさりながら、それから視線を外し、黙って頷いた。

その光景を見ていたのか、このロボットも危ねぇことするな、と頭の中で声が響く。白狼の声だ。


白狼「(……それにしても、おかしいよな、こいつら)」

A「(え?)」

白狼「(俺の知ってるAlphysやMettatonじゃねぇ気がするってことだ。……気をつけろよ)」


気をつけろって何に、と聞き返そうとしたその時、辺りにピンポーンという大きな音が響いたせいで、私の意識は現実に戻される。Frisk、どうやら第一問は自力で解けたらしい。ちらっと横目で彼を見れば、心底安心したような、穏やかな表情を浮かべていた。

201.まだまだ続く→←199.監視者の博士



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チョコレート - 面白いです! 更新頑張ってください! 待ってます! (2020年9月9日 21時) (レス) id: 20b2e0e9fd (このIDを非表示/違反報告)
Suwaro - アンダーテールの小説の中でコレが一番好きです!頑張ってください!!! (2019年4月7日 21時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - 零ノ花さん» 零ノ花さんお久しぶりです!一気読みしていただけて嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年3月20日 13時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました!更新頑張ってください! (2019年3月20日 2時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
御影双葉(プロフ) - kさんさん» ありがとうございます!更新頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!! (2019年3月19日 18時) (レス) id: 2bd19868a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御影双葉 | 作成日時:2019年1月1日 1時

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