検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:13,320 hit

終わる時はあなたが ーバーボンー ページ5

走って走った。
出来るだけ彼と2人だけになれる所に。


『ここなら大丈夫。』


バーボン「何故ここに。」


『あなた……公安の人なんでしょ?』


バーボン「っ!」


『分かってた……初めてあなたと体を重ねた時から。』


バーボン「知ってて何故組織に言わないんです?」


『……愛してるからって言ったら信じる?』


振り向きながらそう言うとバーボンは目を見開いていた。
誰の前でも泣いたことのない私が泣いていたのだから当たり前だろう。


『私は今組織に暗殺命令が出てる……あなたも命令されたんでしょ?』


バーボン「……あなた1人を助けることぐらいかんたんです。」


『……助ければあなたは真っ先に疑われる……それよりあなたが私を殺せばいい。』


バーボン「何を言ってるんです。」


『私はたくさんの命を奪った……それは紛れもない事実……あなたが私を殺してもそれは理にかなってるわ。』


バーボン「そんなことできるわけないでしょ!」


そう言って下を俯いているバーボンに近寄る。
足音がいくつかこちらに向かってきているのが聞こえたためもう時間はなかった。
拳銃を出してはそれをバーボンに持たせた。


『あなたは守らないといけないものがたくさんある……大勢の市民と私の命は天秤に意味もないの……。』


バーボン「僕にとってあなたは……その市民よりも大切なんです。」


『そう思ってもらえただけでも嬉しい……じゃあ最後のお願い聞いて。』


バーボン「なんです。」


『私は死ぬなら……愛してる人に殺されたい。』


バーボン「っ!」


『お願い……バーボン。』


私が涙を流しながらも微笑んでそういえば悔しそうにしながらも小さく頷いてくれた。
安堵していると優しく頬に手を添えられそのまま貪るようなキスをされた。
最後のキスを。
そして少し離れて私に銃口を向ければバーボンは一筋の涙を流して引き金を引いた。


『っ…』


心臓を貫かれれば私は微笑んでそのまま倒れた。
最後に見た彼の顔は涙を流しながらも私に微笑んでくれていた。
どうか来世があるのなら彼と敵じゃありませんように。

あなたの1番に ー(赤井秀一)ー→←タバコの匂い ー沖矢昴(赤井秀一)ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
77人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 短編集 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美空 - リクエストいいですか?できれば警察学校組の取り合い的なのをお願いします!無理なら赤井さんと安室さんの取り合いをお願いします!わがまますみませんm(__)m (2018年5月6日 23時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ラブゴリ | 作成日時:2018年3月24日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。