【SERVAMP】人見知りちゃんが黒猫を拾ったらこうなった ♯１

:.。..。.。o○*:.。 ページ19

「死ぬほどめんどくせー奴…」

「え？」

２人に気を取られている間、Aは吸血鬼に背後を取られてしまい急いで振り返った。

そうしたら、先程路地で分かれたはずのクロがAを庇う様な形で、前に出ていた。

右胸には、吸血鬼の持っている剣が刺さっていた。

「え？クロ？どうして此処に…？それに、血がっ」

Aがテンパっている間に、吸血鬼は突然現れたクロと距離をとる。

そしてクロも、自身に突き刺さっている剣を抜いた。

「まあ落ち着け。
お前やオレに何ができんだ。
オレが何百年血を飲まなかったと思ってる……もうほとんどただの猫だっつーの」

「クロ……」

「逃げとけ。
オレ１人でどうにか出来る気はしねーけどなー…」




『俺１人でどうにか出来る気はしねえ

　当然、子育てなんてしたことねーしな

　…だから、

　俺も頑張るからお前も頑張れ

　それでどうだ

　…A』




＿＿＿なんだ、シンプルな話じゃないですか


「ま…猫は猫でも、死なねー猫だし」


＿＿今 その「誰か」は「私」じゃない

＿＿「貴方」じゃない


「時間稼ぎくらいなら…」


＿＿きっと 「私と貴方」…でしょう


私は、右の袖を捲り直すと、露わになった自分の腕をクロの口に押し付けた。

「２人で、どうにかするんです！クロ！！」

クロが口驚きつつも口に付いた血をペロリと舐めとる。
すると…

「…お前みてーな奴が、一番めんどくせーんだ…」

真っ白な光と共に、鎖が右手首に現れた。


＿＿＿城田A 15歳


ある人に憧れ、シンプルを座右の銘として過ごしている

嫌いなのは、面倒なこと


「でもしょうがねー お前が主人(イヴ)だ」


＿＿だから猫を拾った

＿＿猫…のはずだった


「困るなァ�・、契約しちゃったァ�・�・
ああでも…へェ、真祖は契約するとそうなるのかァ…」

SERVANT + VAMPIRE = SERVAMP

「下僕の吸血鬼、サーヴァンプ…」


新しく飼うことになったペットは、
…吸血鬼らしいです。


「にゃあ」









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