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少し走ると、横たわっている龍くんと介抱をしている雪くんの姿が見えた。

そして、その2人にゆっくりと近づく手品師の吸血鬼さんの姿も…

「助けて…誰か…っ」

雪くんのその声を聞くと同時に、私の身体も動いていた。

粉々になったショーウィンドウのガラスの破片とともにあった、あるモノ。

それは、クロに蹴飛ばされた時に落ちたやつだ。

手品師の吸血鬼が一番最初に持っていた剣を握り締め、上から勢い良く振り下ろした。

バキイィンッーーー…

そう。

相手の持つ、剣に向かって。
狙い通り、上手く折る事が出来た。

「は…?」

「…っ」

そして、相手が不意を突かれて動きがほんの少し鈍ったその一瞬。

逃さぬよう、グッと左足に重心をもっていき右足を思いっ切り振り上げる。

ゴッ

鈍い音が響いた。

ハイキックが顎を直撃した音だ。

「Aちゃんっ…」




__「誰か」「誰か」っていつだって皆が思っている

__そのほうが楽だからとか 自分にはどうにも出来ないとか

『引き取れないわよ、うち子供多いし』

『それにほら……あの子__』

『でも、誰かが面倒みないとねえ……』

『誰か』

『誰かいないの?』

『なんだぁ?誰か誰か言いやがって』

『ちょっと!あんたじゃ無理よ…』

『無理あるか、俺ァAの叔父だぞ』
『ここはシンプルに考えて…』

___でも いつだってその「誰か」に名乗り出てくれる人がいるから

『俺だろ』

__この世界は まわっているんだ




「虎雪君、龍征君を連れて逃げて!早く!」

__…も、その「誰か」になりたかった

「あ�・んまり派手なマネしてっとォ…殺すぞォ?」

__私が

「…お前みてーな奴が、一番めんどくせーんだ…」








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おひるねこ▽・w・▽(プロフ) - りんごさん» コメントを有り難う御座います。7/7ですか!良いですね~(^-^*)御期待に応えられるよう頑張ります。本日より更新が再開致しますので、宜しくお願いします! (2016年3月21日 20時) (レス) id: d0414c4a2e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - クロが可愛すぎてヤバいです!城田真昼君と誕生日一緒なのでとても嬉しいです!これからも応援してます♪ (2016年3月21日 14時) (レス) id: 6a4cfa9797 (このIDを非表示/違反報告)
おひるねこ▽・w・▽(プロフ) - 遙さん» お返事が遅れてしまいました(_ _(--; 有り難う御座います!これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2015年7月29日 22時) (レス) id: d0414c4a2e (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんちょーカワイイー さっくんかっこいい\(//∇//)\とても面白い小説だと私は思います! 応援してます!頑張ってくださいo(`ω´ )o (2015年7月26日 23時) (レス) id: 0664862715 (このIDを非表示/違反報告)
おひるねこ▽・w・▽(プロフ) - 咲月さん» コメントを有り難うございます。そう言っていただけると嬉しいですv(´∀`)v (2015年6月17日 16時) (レス) id: cd83212bd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひるねこ▽・w・▽ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/  
作成日時:2015年6月10日 0時

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