【SERVAMP】人見知りちゃんが黒猫を拾ったらこうなった ♯１

:.。..。.。o○*:.。 ページ11

＿＿＿＿
＿＿＿ ＿
＿＿

「飼(・)わ(・)れ(・)る(・)専(・)門(・)の吸血鬼…？」

「そ。つまり、お前が探していた黒猫がオレ」

そう言いながら、鏡を指差す。

「あっ！」

見ると、確かに私が拾った黒猫の姿があった。
どうやら、日光を浴びると猫の姿になってしまうらしい。

「まー…なんつーか…
契約した主人からのみ血をもらってー…
主人の命令にはー…めんどくせーけど従うっつーか…
【下僕(SERVANT)の吸血鬼(VAMPIRE)】
…ってことで一応呼び名があってー…」

「貴方の正体は分かりました。
それで、先程の光の輪？は何ですか？まさか、もう契約してしまいましたか？」

散らかっていた部屋を片付けながら、疑問に思っていた事を聞く。

壁に突き刺さったモップを抜き、

ガムテープでいいでしょうか？

そんな事を考え、とりあえずガムテープを探し始める。

「…いや、『仮契約』。
死ぬほどめんどくせールールで縛られた。
これからもし、オレとお前の距離が離れたら…」

「…離れたら…？」

「まあ…忘れたけど、なんかなるぞ」

「あらら…」

「まあ、24時間以内にオレに血を飲ませなければ大丈夫……って、
飲ませろっていうネタフリじゃねーからな？」

「はい、分かりました。
あと、ポテチはなるべくこぼさないようにお願いします」

そう言いながら、クイックル●イパーで拭き取っていく。

「丸一日いることになるから、これだけは聞いとくが…
猫嫌いな親とかはいねーだろーな？」

「大丈夫ですよ。いたら拾ってきませんもん。
一応、この家では叔父さんと２人で住んでいますが、ほぼ１人暮らしですね。最近、叔父さんは出張が増えてしまって家にいないことが多いので…」

「親は？」



⇨

:.。..。.。o○*:.。→←:.。..。.。o○*:.。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す