第7話 ページ7
―【マオの話】―
ここは、君達が住んでいる世界じゃない。
向こうを「現実」というのなら、ここは「境目」。正式にはコンフィーネといって、イタリア語で境目、だね。
君ら、ケータイのボタン押したでしょ?
あれは世界をつなぐスイッチだったんだよ。
この世界は…うーん、何て言えばいいのかな…
ゲームの中、っていうのが一番正しい…かな。
元々は…うぅん、何でもない。これは今はまだ言わないでおくよ。
元々の世界…現実に戻るには、あるダンジョンをクリアしないといけないんだ。
えっと、現実的な表現だと…あーるぴーじー、だったっけ?
あれに似てるね。
あ、ダンジョンではかなり危ない状況だけど、安心してよ。
僕はここに10年以上いるし、君たちが死なない程度にはサポートするからさ。
詳細はまだ言えな―…うぅん、わかんないんだけど、ダンジョンに行かないと帰れない、っていうことなのは解ってくれる?
ダンジョンに行かないからと言って別に問題はないよ。
帰れないだけだからね。それでも僕は何も言わないし、行ったから何か言うわけでもないし。
選択権は君たちにあるよ、
さて――どうする?
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作者名:埣空 碧(さいくう あお) | 作成日時:2013年4月20日 19時