不良少年Ⅱ (ページ12)

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織山side

俺が拓実と出会ったのは、中学時代

入学早々、拓実と席が前後になったことが仲良くなるきっかけだった

俺は大して人に興味がなかったんだけど、拓実だけがしつこく話しかけてきて…

北川「織山くん！」

織山「…なんだよ、ついてくんな」

最初は鬱陶しくて仕方がなかった

いくら冷たくしてもついてきて、ニコニコと笑う姿が今でも記憶に残っている

拓実が持つ雰囲気とかに絆されて、気づけば一緒にいるようになっていって

北川「ねえ、織山くんはさ…」

織山「それ嫌なんだけど」

北川「え？」

織山「その、織山くんってやつ。呼び捨てで良いって」

あと一歩を踏み出したのは俺の方だった

それから俺にとって、拓実はなくてはならない存在になり、ずっと一緒にいた

俺が星高に入ると伝えたときも、選択肢はいくらでもあったのに…俺についていくと言って親に何を言われても選択を変えなかった

北川「ごめんね、俺のせいで…」

織山「気にすんなって。拓実はやってないんだろ？だったら堂々としときなよ」

北川「…わかった」

織山「絶対、犯人見つけて疑い晴らすから…もうちょっと待ってて」

北川「俺の為にありがとう…おりには助けられてばっかりだよ(笑)」

織山「当たり前だろ？拓実が困ってたら助けるって、初めから決まってんの」