5話 ページ6
総悟「姉上、今日も花持ってきやしたよ」
ミツバ「あら総ちゃん、ありがとう ニコッ」
総悟「……この花はガーベラっていうみたいですぜィ。落ち込んだ気分を晴らしてくれる花みたいでさァ」
ミツバ「……お花って凄いわね。本当に今元気になったわ…!」
総悟「……………」
ミツバ「総ちゃん…?」
総悟「僕は姉上が元気になるなら、毎日必ず持ってきます。だから……だから……早く良くなってくだせェ…」
ミツバ「………。勿論よ、総ちゃん。直ぐに良くなってみせるから、その時は一緒に花屋さんに会いにいきましょうね!」
総悟「……っ、はい!姉上!」
俺ァこの時、らしくねぇが あの花屋の花を持ってくれば 姉上はまた元気になるんじゃないか、良くなるんじゃないか、なんて本気で思っちまっていた。
だが、現実はそう甘くはない
総悟「それじゃあ姉上、明日も花持って見舞いにきやすね!」
ミツバ「ええ、楽しみにしてるわ!」
この会話を最後に、俺は姉上に直接花を渡せる日は永遠に来なかった。
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作者名:フルヤ | 作成日時:2020年8月30日 1時