検索窓
今日:308 hit、昨日:710 hit、合計:970,036 hit

367話 ページ18





「こっちが、バスケ部の体育館。…あれ、いないな…」


体育館ではバスケ部が練習していたが、そこに糸井の姿はないらしい。



『休み、とか?』


ここに来るまで、いろいろ考えてはいたが、バスケ部部長となると忙しい立場のはずだ。
ストーカーなんてしている暇があるのだろうか…。



本当に、ストーカーは糸井なのか?




「あれ、緒川、どうしたの?」

「糸井に用があるんだけど、どこ行ったか知らない?」

「糸井先輩なら、さっき部室に戻るの見ましたよ?」


見る限り、緒川さんと糸井が付き合っていたことは、バスケ部員に周知されているらしい。



「部室ね、りょーかい」

「なんすか?ヨリ戻すんすか?」

「てか、後ろの人、新しい彼氏?」

「うわ、部室で修羅場とかやめてくださいよ〜」

「黒っちはそういうのじゃないの。行こ」



緒川さんが俺の腕に手を絡めて体育館を離れる。









部室塔に辿り着き、バスケ部の部室を目指す。



「あれ、黒瀬さん!?」


途中、胴着を着た蘭に出会った。



『あ、蘭さん。こんにちは』

「どうしてここに…?」

『探偵の仕事でちょっと…。…そっか、蘭さんは空手部でしたね』

「はい。…あれ?言ったことありましたっけ?」

『え、あぁ…コナンくんに聞いたんです』


危ない危ない…。
久しぶりすぎて気が緩んだ…。



「黒っちー、部室ここだけど…、あれ、鍵かかってる…」


緒川さんががちゃがちゃとノブを回すが、しっかり施錠されているらしい。




『鍵を持っているのは?』

「あ、どの部活も基本部長が。職員室に行けば、スペアがあるかもしれないですけど…」


蘭が教えてくれるがざわざわと嫌な予感が押し寄せてくる。




『…緒川さん、ヘアピン貸してくれる?』

「え?ヘアピン?…はい」


髪につけていたヘアピンを取って、緒川さんは俺に渡してくれた。



『ありがとう』

「…黒瀬さん、まさか…」


蘭は、何かを察したようだ。



ドアの前にしゃがみこみ、鍵穴にヘアピンを差し込む。


耳を近づけて音を確かめながら少し弄ると、鍵の回る音がした。




368話→←366話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (548 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1181人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。