検索窓
今日:3 hit、昨日:324 hit、合計:975,149 hit

366話 ページ17

貰った資料を見ながら、依頼内容を確認する。



緒川菜月。
帝丹高校2年生。

制服なのにばっちり化粧もしていて、高校生には見えないが…、もしかしたら安室さん目当てでの依頼、とか…?
でもまぁ、今ドキのJKって、こんな感じか…。




「お疲れ様です、黒瀬さん。今日は安室さんのお手伝いなんですね」

梓さんが、ミルクティーを置いてくれた。



『ありがとうございます、梓さん。そうなんですよ。少しここ、お借りますね』

「はい。ごゆっくりどうぞ」


ミルクティーを一口飲んで、さて、と依頼人を見る。



『元彼からのストーカー被害ってことだけど、現状はどうです?』

「あー、まぁ、変わらずってところかな。学校帰りにつけられたり、こういう手紙が毎日届くの」



緒川さんが取り出したのは数枚の手紙。


“アイシテル”“ボクだけをみて”“ボクのものになって”など、気味の悪い言葉が一枚一枚書かれている。



『本当に元彼さんが?』

「うん。見たんだ、先週の金曜日、あいつが後ろをつけてきてるの」

『別れた原因はなんなんですか?』

「向こうの浮気。そこから喧嘩になって、私から別れを切り出したの」

『じゃあ、向こうには未練があった、と…』

「何回か、よりを戻そうって言い寄られたことはあったんだけど…」



復縁を迫るくらい未練があるなら、ストーカーという行動に起こしてもおかしくはない、か…。




『警察には?』

「あまり大事にするのも面倒くさいし、言ってない。あむぴが探偵だって知って、相談したの」

『手紙が送られてきている時点で、ちょっと危ない域まで来ているんだけどね…。とりあえず、元彼さんと話が出来ればいいんだけど…。彼の詳しい詳細、聞かせてくれる?』

「糸井昭。同い年の高2で、バスケ部部長。顔はいいほうだと思うよ。…まぁ、あむぴや黒っちと比べれば、全然だけど」

『……黒っち?』

「黒瀬だから、黒っち」



…今ドキのJKの感性って、よくわかんねぇな…。




『とにかく…今から糸井さんに会いに行ってみようか』


この時間なら学校にいるだろう、と緒川さんと共に彼女たちが通っている帝丹高校へ向かったのだった。




367話→←365話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (550 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1186人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。