2535話 黒ずくめの謀略 ページ36
「実は自分も撃たれたかと…。背中を強打されて、リアルに吐血しましたし」
「なるほど…。彼らはキャメルくんの顔を見たがっていたため、頭ではなく背中を撃つと読んでいたわけか」
「ええ。鉄柵を閉め、足を狙わせないようにもしましたから」
「だが、キャメルくんが撃たれる前に彼らを赤井くんと黒瀬くんが撃てば、そんな偽装をしなくても彼らは撤退したのでは?」
ジェイムズさんまで俺をスナイパー扱いしてる。
一応一般人なんだけど。
そもそも一般人にライフル持たすなよ、FBIが。
「いや、そんなことをすれば彼らは何が何でもキャメルくんを殺害にかかったと思いますよ。赤井くんと黒瀬くんがライフルで狙っていたとはいえ、キャメルくんにとってはそばにいた彼らの方が圧倒的に脅威…。手榴弾を持っていたそうですしね。彼らが撤退する条件は、キャメルくんが死んだと思わせることと、彼らに負傷者を出さないこと。下手に撃って彼らをその場に留めると、やってくる消防艇の乗組員と一戦交えることになり、死傷者が出かねない。やはり最善の策だったと。さすが赤井くんだ」
優作さんはそう言うが、赤井さんは足元にいたコナンに視線を向けた。
「いえ。すべてコナンくんと立てた策。そして、Aのスナイプ技術が俺の想像していた以上のものだったからですよ」
『実力が分からない人間に、よくあの場で撃たせたな。俺がへたくそで組織の誰かに当ててたらどうすんだよ』
「その心配はしてないさ。信用はしていたからな」
その言葉に目を見開いた。
直球でそんなことを言われるとは思わなかった。
「ただの探偵助手がライフルなんて扱えるのはなんなのよ…」
ジョディの俺への疑念はますます深まったようだが。
「助けてくれてありがとう、コナンくん。黒瀬くんも」
「ううん。全部赤井さんとAさんがやったことだよ」
『俺も言われた通り一発撃っただけだし』
言いながら、優作さんと話している赤井さんを見やった。
「例の深夜のお茶会の答えをまだ頂いてませんし…」
「ええ」
そんな会話が聞こえてきた。
…深夜のお茶会……?
・
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ソラさん» ありがとうございます!2人のやり取りを気に入っていただけて嬉しいです! (2月11日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 明人さんと安室さんの会話が尊い!夢主の父親だと認識してる感がバシバシしててホッコリした! (2月10日 20時) (レス) @page43 id: 4a3bab874f (このIDを非表示/違反報告)
096 - リト.さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2月9日 19時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
リト. - とても面白くていつも見てます!これからも応援しています!!無理のない範囲で頑張って下さい! (2月9日 2時) (レス) @page41 id: 744fa15293 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2023年12月26日 17時