1747話 ページ48
『ドラマで共演した氷上くんが初ライブということで、応援にきちゃいました！』
「応援に来てくれるのは嬉しいけど、開始早々あんな派手な登場しちゃって！出演者全員の出番食うつもり？てか、あれキッドのコスプレ？」
『最近、趣味でハンググライダーにハマってて。ハンググライダーといえば、怪盗キッド。ということで、ちょっと衣装似せてみたんです。皆さん、盛り上がってくれましたか？』
そう尋ねると、観客席から歓声と拍手が巻き起こる。
『ありがとうございます！今日はこれから、たくさんのアーティストの方々のステージが行われるので、皆さん全力で楽しんでくださいね！それでは、オープニングトークはここまでにして、後はトップバッターの氷上くんにお任せします！それじゃあみんな、ばいばーい！』
そう言いながら手を振ってステージ袖に捌けていく。
『…………はあ』
完全に袖に移動してから盛大に重いため息を吐き出した。
「黒瀬くん、この男が脅迫状を送った犯人で間違いないんだな？」
風見さんが示した先には、目を覚ました男が大人しく座り込んでいた。
『ああ。俺もまだ動機とかは詳しくは聞いてないけど』
「あの…、その男、知ってます」
主催の織川さんが戸惑い気味に声を上げた。
「少し前に、私が経営している会社に面接に来てて…、不採用にしたんですけど…」
「っ、そうだよ！俺を落としやがって…！だからこのライブを滅茶苦茶にしてやろうと思ったのに…!!」
『完全な私怨じゃねぇか』
「後の詳しいことは署で聞こう。高木、行くぞ」
「はい！」
犯人を連行して、目暮警部と高木刑事は去って行く。
「ったく、身勝手な動機だな。でも、これで一件落着か。ヨーコちゃんのステージが始まる前に、俺たちも席に戻らねぇと」
「あ…！では、自分も失礼します…！」
風見さんも毛利さんに続いてわたわたと舞台袖から出て行く。
あとでちゃんとお礼言っておかないと。
零さんにも、事件解決って伝えておかないとな…。
『じゃあ、俺も客席に戻ります』
「あ、ま、待ってください！黒瀬さん！」
『…まだ何か？』
「あの…ひとつ、お願いが…」
なんだかとても嫌な予感がした。
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました！そしてお疲れ様です…!!もう一周…！嬉しいです！これからも頑張ります！ (2022年1月1日 22時) (
レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました！一気読み楽しかったです！もう一周してきますね！更新頑張ってください！ (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…！何周もしていただいて嬉しいです…っ！これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです！緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです！！これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして！見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます！頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2021年11月16日 22時
