検索窓
今日:184 hit、昨日:176 hit、合計:128,965 hit

1730話 ページ31







部屋は真っ暗で、そっと寝室の襖を開けると寝息を立てて眠る零さんがいた。


そっと傍により、その寝顔を眺める。





『あ』



気づいた時には遅く、伸びてきた腕に引き寄せられる。


そのままベッドの中に転がされ、ぎゅっと抱きしめられた。





『…寝たふりかよ』

「寝てたよ。お前の気配で起きた」



掠れた声で目を閉じたまま俺を包み込む零さん。






「おかえり…。何時…?」

『ただいま。まだ5時。寝てなよ。俺、まだ着替えてないし風呂も入ってないから…』


この状態でベッドに上がりたくないと抗議するも、腕の力は緩まない。






「いいだろ、別に。明日洗濯する…」


こうなったらもう離してくれる気はないんだろう。

大人しく俺もこのまま寝てしまおうと諦めた。



でもその前に、伝えていいものか迷ったが、やっぱり彼に話しておきたいことがあった。





『…今日現場で、景光さんの、…お兄さんに会った』


ポツリとそう言うと、俺を抱きしめていた零さんの手がピクっと動いたのが分かった。





「…そうか。…でも、なんでキッドの現場に…?」

『明日、警視庁に自分宛の小包を取りに行くって言ってた』

「……ああ、…あれか。…そうか、まだ…」





零さんはその小包に心当たりがあるようだ。








1731話→←1729話 キッドVS高明 狙われた唇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (221 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
466人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - つみさん» 一気読みありがとうございました!そしてお疲れ様です…!!もう一周…!嬉しいです!これからも頑張ります! (2022年1月1日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました!一気読み楽しかったです!もう一周してきますね!更新頑張ってください! (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…!何周もしていただいて嬉しいです…っ!これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです!緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです!!これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして!見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます!頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2021年11月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。