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1582話 14番目の標的 ページ33

「ブービートラップだ…!おじさん!警部さん!」


壁側にある樽に突き刺さった矢を見たコナンが叫んだ。


すぐに毛利さんと目暮警部が駆け付けてくる。




「これは…!私の脇腹を撃ったのと同じ矢だ」


目暮警部を襲ったのと同じ矢。

殺すつもりはなかったんだろうが、場所が悪ければ死んでいる。


止血のために抑えていた手を一度退けて、赤く染まった右掌を見つめた。





「大丈夫か」


その血を見た零さんが眉を寄せる。



『これくらい慣れてる。それより…』


心配なのは、俺が沢木さんを庇ってしまったことによって、物語が変わってしまっていないかだ。


だからといって、見ないふりなんて出来るわけがなかった。






「あそこで黙って見過ごすのは、黒瀬Aじゃないだろ。間違ったことなんてしてない」


俺の心配を見透かすように言う零さん。

不安が払拭されていくのがわかった。







「警部さん!ボーガン、ここに仕掛けられてるよ」



矢が飛んできた方向から、コナンがボーガンを見つけたようだ。





「スペードの8…」


ボーガンの脇にスペードの8のトランプが置かれていることに白鳥警部は気づいた。





「やはり仕掛けたのは村上で、あの置き手紙も村上が…」

「だとしたら、なぜ村上は“9”を飛び越えて“8”の沢木さんを…?」



腕を組み悩む素振りを見せる目暮警部に、俺は口を開いた。





『いや、飛んでない。おそらく旭さんはもう――』


ここに来てからずっと俺たち以外の人の気配がないことが気になっていた。


俺が言い淀むと、目暮警部たちは眉を寄せた。






「警部、ひとまずこの建物から避難しましょう」



毛利さんの一言で、俺たちはワインセラーを出てレストランへと戻った。









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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時

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