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1583話 14番目の標的 ページ34

「痛みますか?」

『ううん、血も止まってきた』


ハンカチで傷口を抑えながら、心配する零さんにそう返した。


傷口も深くないし、痛みもそこまでない。




「…あれ?閉まってるぞ。入り口はここじゃなかったかね」


レストランの扉が閉まっていることに気付いて、目暮警部が足を止めた。




「いえ、確かここです」


嫌な予感がする…。




「帰るんなら、コート取ってきていい?」

「どうぞ」



白鳥警部に了承を貰った小山内さんが、先ほどまで座っていた席に向かう、途中――。






「きゃああああああ!!!」


突然大きな悲鳴を上げた。




一斉に振り返り、全員が目を見開いた。







レストランを取り囲む大きな水槽の中に漂う人影。







「旭さん!」



彼が旭勝義さん。
そしてその胸ポケットには、スペードの9が付けられていた。



やはり彼はすでに殺されていた…。


一連の事件での、初の死亡者を出してしまった…。








「目暮警部!このドア、電子ロックされていて開きません!」



扉の前で白鳥警部が叫んだ。





「なんだと!?よし、応援を…!あ、だめだ圏外だ!」



ドアも閉じられ、電波も遮断。






「誰一人、逃がすつもりはないようですね」

『ああ。完全に閉じ込められた』



そのつもりで最初から呼び出されていたんだろう。



警察や俺と零さん、蘭とコナンという部外者はいるが、全員が毛利さんの関係者だ。


殺したところで、毛利さんを苦しめるためには十分。




犯人が本当に村上丈ならば…の話だが。








「警部!非常口を見てきます!!」



毛利さんがすぐに厨房にある非常口に走って行った。







「Aさんは、傷口の手当てを。カウンターに救急箱がありました」



零さんが救急箱を見つけてきてくれて、傷口にガーゼと包帯が巻かれる。





別にここまでしなくても、大した傷じゃないのに…と思いながらも丁寧な治療を受けた。









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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ふぇおさん» こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます!寒暖差が激しいので、ふぇお様も体調にお気を付けくださいね。これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月17日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!!!体調を崩さない程度に更新してくださいね、応援してます頑張ってください!!神作をありがとう!!! (2021年10月17日 0時) (レス) @page20 id: c548f35cab (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年10月3日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 096さん» 映画ストーリーは好きです、頑張って下さい (2021年10月2日 16時) (レス) @page6 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
096 - シオンさん» ありがとうございます!! (2021年10月1日 23時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2021年9月28日 21時

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