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760話 ページ11

『で、最初の質問に戻るけど、響輝くんは学校と勉強は好き?』



俺の一人語りでぽかんとした様子の響輝だったが、再びその質問をするとぐっと唇を噛み締めて――…。



「……好き」


小さくそう呟いた。




『うん。だから頑張って、毎日ここに来てるんだもんね。偉い偉い』


ぽんぽんと頭を撫でる。



「なんで…?」

『何が?』

「なんでそんなこと聞くの。普通、何があったか、とか…どうして教室まで行かないんだって聞くもんだろ」

『聞いたら答えてくれた?』


そう聞くと、響輝は目を逸らした。



『だろ?余計なお世話だって思うじゃん?俺も、学生のころデリカシーのないやつにそういうこと聞かれたけど、なんでお前に言わなきゃいけないんだ、とか、言ったらなんかしてくれるのかよって思ってたからさ』

「じゃあなんで心理カウンセラーになったの」

『…心の底では、救ってほしかったからさ』



あの時期に、俺を救ってくれたのは警察だった。


誘拐されて、集団に襲われていたところを助けてくれた。


彼は彼の仕事をしただけで、俺はどこにでもいる不良少年のひとりにすぎなかったかもしれないけど…、俺はあのとき見つけてもらったおかげで、警察という職に惹かれた。




『君を救うのは、俺じゃないかもしれない。でも、多少の力にはなれると思うよ。…どうかな』


まっすぐに自然な笑みで、彼に手を差し伸べた。




『まずは他愛のない話から。俺のこと、心理カウンセラーだなんて思わなくていい。ちょっと年上のお兄さんって思ってくれればいいよ』


響輝の視線は戸惑ったように俺の手と自身の手を往復する。




「……まぁ、暇潰しくらいなら…」


躊躇いながらも重ねられた手を、きゅっと握りしめた。





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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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