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684話 紅の修学旅行 ページ35

「じゃあ天狗は!?僕の部屋に突然現れて、燃えて消えたあの巨大な天狗は何だっていうんだよ!?」

『阿賀田さん。貴方、絵がお上手らしいですね。みんなで出栗さんの漫画を手伝ったとき、一番使い物になったらしいじゃないですか。絵心があって、器用な貴方なら、あれくらいの工作できますよね?』

「マジシャンが使うフラッシュペーパーで作ったら、タバコの火ぃが触れただけで、あっちゅう間に燃えてまうで?」

「貴方の部屋に残っていた、3cmのタバコの焦げ跡がその証拠。タバコに火をつけてから、天狗に気がついて悲鳴をあげ、さらに僕達が駆けつけドアを開けてから天狗に灰皿を投げつけたとするなら、そんなにタバコが残っているのはおかしい。つまり貴方は、僕達がドアを開ける直前にタバコに火をつけたんだ。天狗に驚いていて、そんな余裕なかったはずなのにね」

「ちなみに、井隼さんのときの犬矢来は、あらかじめ夜中にでもあの足跡を描いておき、その上から一回り大きな犬矢来を被せておいたんだよな。そして犯行後、その犬矢来を外して、あの足跡を露にし、別の犬矢来の上に被せたんだ。その犬矢来の下から、いろいろ見つかってるらしいよ?凶器の刃物や返り血をよけるための雨ガッパとかね。どーせ指紋を拭き取っていて、全て馬山さんの犯行に見せかけるつもりだったんだろうけど」

「何言ってんだ、見てただろ!馬山は自分でこの柵を乗り越えようとしてたじゃないか!きっとあいつも何かに取り憑かれて――…」

「いーや、ついてるんは赤い足跡が描いてあるこの透明な静電気付箋だけや」



服部は手袋をはめて、床に貼り付けられてあった足跡が描かれた付箋を剥がして見せた。



「それに加えて、この指向性スピーカーで馬山さんだけに恐ろしい声を聞かせれば…必死で逃げようとするのも無理はない」



新一は柱の後ろに隠されていたスピーカーを取り出し、スイッチを押す。

スピーカーからは恨みがこもった男のおぞましい声が発せられ始めた。





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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時

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