【名探偵コナン】異世界の訪問者12《男主》

574話 霊魂探偵殺害事件 ページ25

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鑑識の作業が終わったとき、突然毛利さんが悲鳴を上げた。



「ど、どうした!?何か見つけたのかね!?」

「い、いや、用を足そうとトイレに入ったら、便器の蓋が勝手に開いてびっくりして…」



その場にいた全員が呆れたように毛利さんを見つめた。


いや、待てよ…、そういうことか…！




『最近、そういうトイレ増えてますしね』

「え、そうなの？」

『センサーがついてて、人が近づくと自動的に開くんです』



俺の言葉に、コナンも気づいたようだ。

全て分かったかのように笑みを浮かべ、見上げてきたのでこちらも笑みを返した。



そのとき、スマホが振動し、ディスプレイを見ると零さんの表示。

そういえば、依頼が終わった連絡してなかったな…。
もう昼だし…。




『もしもし？』


電話に出ながら宿泊室から廊下に出た。



《ああ、出た。連絡がないからどうしたかと思って》

『それはごめん。浮気調査の依頼人への報告は無事に終わったんだけど、ちょっとそのあとばたばたしちゃって』


廊下の壁に寄りかかって、相変わらず心配性だな、と苦笑する。



《また事件に巻き込まれたか》

『そういうこと。毛利さんに出くわして、今調査中。でももうすぐ帰れると思う。そっちは今日は…忙しいだろうし、夜までかかるよね』



確か今日は登庁だったはず。
俺より先に朝早くスーツ着て出て行ったし。



《ああ。大住が持っていた違法薬 物の出所が分かりそうなんだ》

『そう。無理しないで。他にも危険な薬がありそうだし』

《大丈夫。お前の助力を無駄にはしない。じゃあ、戻るよ。そっちも無理しないように》



それだけ言って電話は切れた。




ハロの散歩にも行かないといけないし、零さんが帰ってくるならご飯を作って待っていたいし、早く事件を解決させよう、と宿泊室の中に戻った。





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