【名探偵コナン】異世界の訪問者12《男主》

580話 ページ31

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部屋に入ってきた目暮警部たちによって、気絶した古栗は連行されていった。


俺たちも部屋を出て解散…の前に。




『毛利さん。コナンくんのこと、俺が責任持って送っていくので、ちょっとお借りしていいですか？』


タクシーを呼び止めた毛利さんに声をかける。


コナンも不思議そうに振り返ったが、俺が言わんとしていることを察したようだ。




「あ？別にいいけどよ…。晩飯までには帰ってこいよ」

『はい。それまでには必ず』


そう言うと、毛利さんは一人でタクシーに乗って帰っていった。

コナンとともに、駐車場に停めてある俺のバイクまで歩く。




『結局、ラムについては分からなかったね。まぁ、女性じゃないかっていう情報は得られたけど、まだ曖昧すぎる』


堀田は、朝香という人物は女性だと言って、今回の取材でその霊を降ろす予定だったらしい。

彼の霊能力が本物であれば、の話だが…それすらも危うい。




「ああ。でもそれより…」


コナンはスマホを取り出し、ある写真を見つめ始めた。




『やっぱり撮ってたんだ』


その画面に写るのは、こちらを見て驚いているクリーム色の髪の少女だった。




『…その子が、ママ…ね』

「世良と昔…どこかで、会った気がするんだ。でも思い出せねぇ…」

『世良さんの言葉をそのまま取るなら、彼女は世良さんの母親で…君たちと同じ幼児化している人間…』

「…ああ。その可能性が高い。それに…似てないか？灰原に」

『…親戚ってこと？』

「…確実なことは言えない…。でも、もしこの領域外の妹と灰原に血縁があるとして、彼女が世良の母親なら…」

『赤井さんと灰原にも血縁関係がある…と』



それは本人に聞かないと分からないし、本人が知っているのかも分からないけど…。



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