8話 ページ9
にこり、と笑顔を貼り付けて、まさかの誘いだ。
なぜ、この人がそんなことをする理由があるのだろうか。
「お困りのようでしたし、女性がいる家には泊まりづらいでしょうから」
『でも、それは貴方に迷惑がかかるので…』
「僕は構いませんよ。これでも探偵ですから、貴方について何かわかるお手伝いもできるかもしれませんしね」
それが一番困るのだけれど。
でも、ここでこの誘いを断ればますます怪しまれる。
現に、横からのコナンの視線が痛い。
それに、このままだと本当に野宿だ。
この安室透という男がどういう立場でこの作品に関わっているのかわからないが、コナンの味方、と見ていいんだろうか。
いろいろ胡散臭いところはあるけど、今は頼るしかない。
いざとなれば、俺も警察学校時代、ある程度体術は習ったから大丈夫だろう。
『それじゃあ一日だけ、お世話になります』
「はい。夕方には仕事も終わるので、ゆっくりしていってください」
笑顔でそう言って、安室さんはカウンター裏に下がった。
不安な気持ちは残りながらも、サンドイッチを一口食べた。
『……美味しい…!』
ふわふわのパンに野菜はシャキシャキのハムサンド。オススメなのがよく分かる。
「だろー!」
すっかりサンドイッチを平らげた少年探偵団の三人がにこにこと見つめていた。
これはまた食べたくなる味だ、と空っぽの腹にサンドイッチを次々と詰め込んだのだった。
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時