隠キャ、カバディ部に入部します 2【井浦慶】 (ページ5)

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55:王様ゲーム① ページ5

なんだ、このカオスな空間は。

水澄さんの提案で始まった王様ゲーム。

しかし、畦道くんはルールをよく知らないらしい。

まぁ、無理もない。

あれは、合コンとか女子が多い場で行うのであって、こんなゴリゴリの男たちがやるゲームではない。

王城「とりあえず、仕切り直しって事で」

部長の一声で、伊達さんは山登りに行く事を免れた。

本人は行きたそうだったが…。

次、王様になったのは…

・

井浦「お、俺だな」

悪魔である。

人見「ヤバい、ヤバいの来るよ！」

だろうね。

顔が怖いもん。

井浦さんはニヤニヤしながら、部長以外の怯えている者たちを見渡す。

井浦「畦道。王様ゲームのやり方、教えてやるよ。…6番が10番に頬キス」

A「ッ！？！？」

え、じ、10なんですけど…。

誰だ、6は誰だ！？

いやっ、これはもう、私は男子から頬キスされるという事ではないか。

私始まって以来のハプニングだぞ、これは！

人見「はい…6、です」

人見！？

まさかの人見とは…。

いや、むしろ人見でよかったわ。

ぱっと見、女の子がふざけて頬キスしましたーみたいになるから。

人見「…で、10番は」

井浦「Aだろ」

なんで知ってんだよ、アンタ。