隠キャ、カバディ部に入部します【井浦慶】 (ページ49)

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49:登場② ページ49

王城さんの一声で、井浦さんは手招きをした。

井浦「コイツだ、"改めて"よろしくな」

井浦さんは私の肩に手を回す。

畦道「ッッ！、あー！！A！！」

人見「嘘！？新入部員って、Aの事！？」

伊達「でも、サッカー部に入ったんじゃ…」

水澄「っは、まさか宵越…！？」

宵越「ッ！？、違ぇよ！！」

伴「…さすが」

宵越「だから、違ぇって！！」

皆は勝手に、宵越くんを拝んでいる。

王城「よく戻ってきてくれたね、嬉しいよ」

王城さんは、私に握手を求める。

私はそれを、恐る恐る応じた。

王城「改めて、王城正人です。よろしくね、Aちゃん。僕の事は、気軽に王城さん、部長、正人さん…好きなように呼んでね」

じゃ、部長で。

畦道「！、頼んだら呼んでくれるのか！？」

違うよ。

畦道くんはドカドカと大きな足音を立てながら、私に近づき、目の奥をキラキラさせた。

畦道「せっかく同級生で仲間なんだ！オラの事は、相馬って呼んでくれ！！」

↑同級生には、特に距離を縮めておきたい人

人見「ッ、なら！僕だって、中学からの付き合いなんだし！！」

↑長い付き合いなのに、苗字呼びが気に入らなかった人

宵越「！！、な、なら、俺も名前で呼べ！！」

↑なんとなく、畦道に先を越されたくない人

・

井浦「ッ…」

↑自分もそうしたいけど、プライドが邪魔してできない人