隠キャ、カバディ部に入部します【井浦慶】 (ページ34)

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34:俺ん家① ページ34

嫌です、と言うわけにも行かず…。

私は井浦の後ろをひたすらついていった。

しばらくして着いたのは…家だった。

A「……」

何を考えているんだ、この人は。

まさかのこの家…

井浦「ここ、俺ん家」

ですよね…！

どうりで、少し似てる道あるなぁって思ったわ。

わざわざ遠回りしてまで、私を家に来させたかったのか？

井浦「今日は誰もいないから安心しろ」

アンタがいるよ。

A「っ、あの…」

私は勇気を出して、一声あげた。

A「私…帰ります…。明日も学」

井浦「明日、学校休め」

何を言ってるんだ。

私はいい成績を取って、いい大学に行きたいだけなのに。

さらに、運動部のマネージャーをやっていたとあれば、さらにポイント追加だ。

井浦「いいから、今日は泊まっていけ」

A「…でも、親が…」

井浦「大丈夫だ。家には連絡してある」

何でだよ。

何で家を番号知ってるの！？

井浦「…気になるか？」

井浦さんは眉を下げ、ニヤニヤと笑う。

井浦「気になるんなら、俺の言う事聞く事だな」

A「ッ…」

同じだ。

あの時と同じだ。

・

「ははっ、いいよいいよ。じゃあさ…一緒に来てよ、旧体育館。拒否権なんてねぇから」

やっぱり悪魔だ、この人！